JRA「令和初日」東京競馬場”ゲリラ雹雨”で前代未聞の開催中止! 日本ダービー(G1)トライアル中止に気になる「代替開催」は……

 4日、東京競馬場に大量の雹(ひょう)が降り注ぎ、10R以降が中止となるアクシデントがあった。

 ゴールデンウィーク真っ只中のこの日、令和初日の競馬開催を迎えた東京競馬場は朝から晴天に恵まれて多くのファンが来場していたが、10RのメトロポリタンS(OP)を迎える3時頃から急に大粒の雹が降り始め、気が付くと視界さえ遮られる大降りに……。

 JRAも発走時間を遅らせるなど不測の事態に対応していたが、安全な競走実施が危ぶまれる状況になったため10R以降の中止を発表した。この日、東京競馬場で騎乗していたC.ルメール騎手も「返し馬のときにすごく痛かった。安全な競馬ができない」と震える声で話していたという。

「ゲリラ豪雨ならぬ”ゲリラ雹雨”でしたね。この日の関東地方では局地的に雹が降っていることが話題になっていましたが、それがまさに東京競馬場を直撃した形です。

普段は多少の悪天候でもレースを開催するJRAですが、こういった形での中止は記憶にないですね。さすがに、あの中でレースをするのは危険という判断は妥当だと思いますよ。

10RのメトロポリタンS、11RのプリンシパルSとオープン競走が続いていたので現地のファンは残念だと思いますが、今回ばかりは仕方ないと思います。中止の判断も速かったです」(競馬記者)

 その後、JRAの木村開催委員長が報道陣に説明を行い、10RのメトロポリタンS並びに12Rはレース自体が中止となり、代替実施は行わない見込み。

 ただメインのプリンシパルS(OP)は、勝ち馬に日本ダービー(G1)の優先出走権が与えられるトライアルレースだけに「土曜になるか日曜になるかは調教師会と調整中です。11日の土曜か12日の日曜に移設することを調整中」と来週に移設される見込みであることが発表された。

 なお、この日の東京10R以降の馬券は返還となっている。本来、日本ダービーまで中2週で行われるプリンシパルSだが、来週になると間隔が詰まり過ぎることもあって大きな影響が出そうだ。この日はJRAにとって令和初日の競馬だったが、いきなり”波乱”の幕開けとなった。

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