平成最弱のJRA日本ダービー馬はどの馬か?タヤスツヨシ、ワンアンドオンリー、ロジユニヴァース、アグネスフライト?
タヤスツヨシはサンデーサイレンス産駒の日本ダービー馬1号。ただ、この世代ナンバー1と目されていたフジキセキが戦線離脱したこともあり、恵まれた部分もあっただろう。ダービー後は3戦3敗、菊花賞では牝馬のダンスパートナーに先着されるなど、日本ダービー馬らしからぬ成績だった。
ロジユニヴァースは脚元に不安を抱えており、ダービー後は満足にレースを使えなかった影響が大きい。しかし日本ダービーで負かした17頭の中で、後にG1レースを勝利したのはナカヤマフェスタのみ。その年の皐月賞馬アンライバルドも皐月賞以降は不振が続き、菊花賞を勝利したスリーロールスは1000万条件を勝ったばかりの馬。レベル的にも「?}が付く世代だったことも否めない。
このタヤスツヨシとロジユニヴァースは最弱候補の一角に数えられると思うが、成績や世代を総合的に考慮すると、河内洋悲願のダービー優勝と話題になったアグネスフライトか。
アグネスフライトはダービーまで5戦4勝ながら、ダービー後は8戦全敗で先着を許したのは73頭。さらに同年代でダービー2着、皐月賞と菊花賞を制した武豊のエアシャカールも、菊花賞以降は10戦10敗という成績や、皐月賞2着ダイタクリーヴァがその後G3しか勝てず、菊花賞2着トーホウシデンもG3勝ちまでという実績からも、最弱世代と呼ばれたこともある。アグネスフライトは無敗の皐月賞馬アグネスタキオンの兄。しかしタキオンの世代はダンツフレーム(宝塚記念)やジャングルポケット(ジャパンカップ)にマンハッタンカフェ(有馬記念・天皇賞・春)そしてクロフネ(ジャパンカップダート)が活躍。まさに対照的な世代だった。
実際に日本ダービー以降に負けたレースの数ではワンアンドオンリーの23レースが最多。先着を許した頭数189も当然最多だが、3歳秋に神戸新聞杯を勝利しており、ドバイシーマクラシック(G1)で3着の実績がある。そういった実績も勘案すると、平成最強の日本ダービー馬はアグネスフライトということになりそうだ。