「楽な感じでズバッときた!」エルムS(G3)のジェベルムーサが「超抜」の最終追い切り!だが、その鞍上には「超抜常習犯」の岩田康誠騎手が……
4月の大阪杯(G2)では、岩田騎手自ら関東に長期滞在を決断し、愛馬ヌーヴォレコルトの調整を徹底的に行った。その結果、最終追い切りでは美浦の南ウッドで6F78.3-62.7-48.7-35.5-11.8秒という超抜の時計。
追い切りを行なった岩田騎手が「最高の女や!」と手放しに絶賛したこともあって、レースではG1馬5頭が集まった強豪を押し退け3番人気と人気を集めたが、結果は6着惨敗だった……。
さらには5月のオークス(G1)でも桜花賞で5着だったアドマイヤリードの最終追い切りに跨り、やはり7F94.6-6F78.2-5F63.0-4F49.9-3F36.9-1F12.3の猛時計をマーク。本番に繋がる激走が期待されたが、見せ場なく15着に大敗している。
無論、岩田騎手にしても陣営と話し合った結果で追い切りの強さを決めているのだろうが、抜群の追い切り時計が必ずしもレースに繋がるわけではないのも競馬だ。”やりすぎ”で惨敗というケースも得てしてあるだけに、今回のジェベルムーサについても一抹の不安が残る。
「今週のジェベルムーサの追い切りに関して、各メディアは『馬なり』で破格のタイムをマークと評していますが、実際のところ鞍上の岩田騎手の手はかなり動いていました。実際に見ればすぐにわかりますが、とても”馬任せのペース”とはいえない内容だけに、今回の数字の鵜呑みはちょっと軽率な気もしますね」(競馬記者)
しかし、今回は過去2回と違ってダートのレースであり、追い切りもダートで行なっている以上、今度こそリンクするのではないだろうか。いや、やはり「2度あることは3度ある」という格言通りになってしまうのだろうか……。
いずれにせよ、エルムSのジェベルムーサと岩田騎手の走りに注目したい。