JRA・3歳新馬戦「廃止」の可能性!? 降級制度廃止に続き”弱者イジメ”加速に、中小生産界から嘆きの声……?
どうやら近い将来「3歳の新馬戦が廃止になる」可能性があるようだ。血統評論家として高名な水上学氏が『競馬の天才』(メディアボーイ)の6月号で明かしている。
馬は毎年の年始に1つ年齢が上がるので、2歳を得た馬たちにとっては、翌年1月以降の新馬戦がなくなるということだ。つまり、3歳デビュー馬は基本的に未勝利戦からスタートということになる。
この背景には、近年ずっと問題視されてきた3歳新馬戦の除外ラッシュがあるのは間違いない。3歳デビューを目指す馬たちが、思うようなレースを使えない現状にJRAが打開策を施したというわけだ。
「この時期の未勝利戦が各競馬場で4、5レースずつあることに対して、新馬戦は1、2レースしか行われないことが除外ラッシュの原因になっていました。しかし、3歳新馬戦が廃止となり、その分未勝利戦がさらに増えることで除外が集中する状況は緩和されると思います」(競馬記者)
ただ水上氏曰く、この改革は「出走」という目的自体にはメリットがある一方、全体の競走馬レベルのバランスについては、さらに中小牧場を始めとした”弱者”が虐げられる結果になるという。