「3歳牝馬3強」の一角、メジャーエンブレムが年内休養濃厚。秋華賞での「最終決戦」実現ならずで落胆の声
今年のNHKマイルCを制したメジャーエンブレムが、左トモの半腱半膜様筋を痛めたために秋の最大目標としていた牝馬クラシック最終戦・秋華賞(G1)の出走を断念することが分かった。
14日、ノーザンファームの吉田勝己代表は「秋華賞には間に合いません。年内の復帰も厳しいと思います」と語り、同馬の現状が決して芳しくないことを語っている。秋の「最終決戦」は多くの競馬ファンが待ち望んでいただけに、大きな落胆の声であふれるのも当然か。
桜花賞馬ジュエラー、オークス馬シンハライトと今年の3歳牝馬トップクラスのレベルの高さは多くの人が認めるところだが、今世代でもっとも注目を集めた馬は間違いなく2歳女王メジャーエンブレムだった。桜花賞では自身のレースに徹することができずに前述2頭に敗れ、適性を鑑みてオークスを回避したが、NHKマイルCでは牡馬相手に貫禄の逃げ切り勝ちを収め、その実力を改めて示していた。
秋、最強のライバルたちに対し、メジャーエンブレムが逃げ切ることができるのか……ファンの最大の焦点がそこであっただけに、この出走断念のニュースの衝撃は大きい。秋華賞の舞台である京都内回り200mという条件も、同馬にとって合致しそうな舞台だっただけに、という面もあるだろう。
残念の声も多いが、そのポテンシャルは海外遠征や古馬での活躍も大いに期待されるもの。ゆっくり休養した上、来年元気な姿で復帰してもらいたいものだ。