JRA「雨巧者」サンライズノヴァ好走の兆し? プロキオンSで深刻状況打破?
7月7日、中京競馬場でプロキオンS(G3、ダート1400メートル)が開催される。東京コースで重賞2勝の実績があるサンライズノヴァ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)について検討する。
サンライズノヴァは東京コース1400~1600メートルのダート戦の追い込み競馬で実績を上げてきた。3歳時にユニコーンS(G3、ダート1600メートル)で重賞初制覇を飾り、昨年4歳時には重賞2勝目となった武蔵野S(G3、ダート1600メートル)も含めて東京コースを7回走り、3勝2着3回という成績を残した。
しかし、昨年の最終戦となったチャンピオンズC以降は成績が振るわない。ここ4戦の戦績は次のようになる(最後のカッコ内は優勝馬とのタイム差)。
中京 チャンピオンズC(G1、ダート1800メートル) 6着(1秒1)
東京 根岸S(G3、ダート1400メートル) 8着(1秒1)
東京 フェブラリーS(G1、ダート1600メートル) 7着(1秒3)
浦和 さきたま杯(Jpn2、ダート1400メートル) 4着(1秒1)
勝ち馬との着差はいずれも約1秒もあり、まったく勝負になっていない。近走の不振は能力の限界と見るべきなのだろうか。
「その通りです。特に1番人気で惨敗した根岸Sは深刻です。昨年の根岸Sでも1番人気だったのですが、前崩れの展開になったおかげでノンコノユメとハナ差の2着になっています。ところが、今年は勢いのある4歳馬コパノキッキングが4角5番手から突き抜ける展開で、サンライズノヴァは何もできませんでした。
そもそもフェブラリーSでは昨年が4着、今年が7着です。超一流馬が参戦するレースでは能力的な限界が出てしまいます。昨年の成績が良かったのはメンバーの手薄なオープンばかりを使ったからです。重賞を2勝している実力馬ですが、今後も強豪馬との対戦では好成績は望めないでしょう」(競馬誌ライター)
サンライズノヴァはG1では足りないG3級の競走馬ということだろう。しかし、プロキオンSはG3戦。ならば勝ち負けできる可能性はあるはずだ。