JRAルメール「引退宣言」……凱旋門賞フィエールマン勝利への渇望
10月6日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1、芝2400メートル)。日本からはG1戦線で好走を続けるキセキ、今年の日本ダービー馬ロジャーバローズ、そして天皇賞・春(G1)を制したフィエールマンらが、出走を予定している。
どの陣営も悲願の凱旋門賞制覇に向けて、並々ならぬ気合いを見せている。なかでもフィエールマンで挑戦予定のC.ルメール騎手は、人一倍凱旋門賞への思いが強いようだ。
3日、ルメール騎手はJRAが北海道内の企業経営者層向けに行う「JRA札幌セミナー」に講師として登場。招待された企業代表者ら約100人を前に、「日本競馬の魅力と挑戦」をテーマに、レース前のルーティンや心構え、さらにG1勝利時の心境。そして日本語の勉強にNHK朝の連続ドラマ『マッサン』が一役買ったという体験などを話した。
それからフィエールマンとの凱旋門賞挑戦に触れ、「フィエールマンに会ったが非常にいい状態」だと話し、「成長過程にあるし、彼の母(リュヌドール)はフランスの馬でコース適性がある」と期待を寄せる。そして、「かなえたい一番の夢は凱旋門賞を日本の馬で勝つこと。今まで勝てていないので、日本馬で勝てたら引退します」と冗談交じりに明かしたという。
「ルメール騎手はフランス版オークスとも言われるディアヌ賞を始め、フランスでも多くのG1競走を勝利しています。ですが、凱旋門賞はこれまで2着が4回あるものの、勝ったことはありません。
『日本馬で勝てたら引退します』というのはリップ・サービスでしょうけども、それに近い思いは抱いているはず。今年こそ、やってくれるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)