JRA宝塚記念(G1)「批判覚悟」北村友一が語る大阪杯の勝因!! 「自己ベスト」覚醒したアルアインが「ノーステッキ」でG1連勝!?
アルアインに、そして北村友一騎手にとっても嬉しい大阪杯(G1)制覇から約2カ月。23日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)で、勢いに乗るコンビが再び「最強」を証明する。
前走の大阪杯は、アーモンドアイやレイデオロが不在だったもののG1馬8頭が集う豪華メンバー。2年前の皐月賞(G1)以来、勝ちに恵まれないアルアインは14頭立ての9番人気に甘んじていた。
しかし、好位からエポカドーロやキセキを見るような形で脚を溜めたアルアインは、最後の直線で各馬が馬場の外へ持ち出す中、インを強襲。エポカドーロをかわし、キセキと並ぶようにして先頭に躍り出ると、同じように内から伸びてきたワグネリアンの猛追をしのいでG1・2勝目を飾った。
1着から5着までが0.2秒差にひしめく大接戦。混戦を断ったのは、アルアインの特徴を読み切った北村友一の会心の騎乗だった。
「内目の好枠を活かした道中も見事でしたが、何と言っても特筆すべきは最後の直線。上位馬がしのぎを削る大混戦の中、北村友一騎手はあえてアルアインにムチを打たない『ノーステッキ戦法』でアルアインを気分よく走らせ、最大限の実力を引き出しました。
仮に、敗れていれば『何故、ムチを使わなかった?』と批判されてもおかしくない判断。G1の大舞台でセオリーを無視した大胆な試みでしたし、非常に勇気のいる決断だったと思います。あれは騎手の力による勝利ですよ」(競馬記者)