JRAディープインパクト後継サトノアレス「世界デビュー」で明るい未来!? 里見氏「ヨーロッパから興味を」世界的に注目される「日本の至宝」の血脈
サトノアレスの3代母Crimson Saintは、大種牡馬ストームキャットの2代母にあたる世界的良血だ。それだけにオーナーの里見治氏も「ヨーロッパからも興味を持たれており、いくつかお話もいただいている」と欧州での種牡馬入りを示唆。種牡馬になっての世界デビューということもありそうだ。
「昨年はサクソンウォリアーが英国の皐月賞にあたる英2000ギニー(G1)を制覇。またスタディオブマンが仏ダービー(G1)を制覇するなど、日本のディープインパクトは今、世界で最も注目されている種牡馬の1頭です。
その産駒となるサトノアレスに欧州の生産界が注目してもおかしくないですし、本馬の母系は世界的な良血。もし欧州で種牡馬入りすれば、思わぬ良血牝馬と配合される可能性もあると思いますね。」
実際に昨年、屈腱炎で引退したサクソンウォリアーは、そのまま世界的な種牡馬が集う愛国のクールモアスタッドで種牡馬入り。貴重なディープインパクトの血を持つ種牡馬として、初年度から種付け料3万ユーロ(約380万円)と上々の評価を得ている。
日本では今夏に産駒がデビューした新種牡馬リアルインパクトが、いきなり2歳リーディングのトップに立ち、キズナも3位(ともに15日現在)と好調。今春、首を痛めて種付けを中断したディープインパクトの後継をめぐる争いが早くも激化している。
サトノアレスも仕上がりが早く、キレのあるスピードタイプという点で種牡馬として活躍できる下地はありそうだが、サンデー系の血の飽和が問題視されている日本で種牡馬入りするよりも、欧州の方がより高い評価を集める可能性がありそうだ。