キタサンブラックは失ったけれど……ついに復帰、関東の実力派・北村宏司騎手の秋の飛躍はなるか

 左膝の治療で休養していた北村宏司騎手が、今週の新潟開催でいよいよ復帰となる。

 昨年12月に負傷し、その後一度は復帰するも再び休養となってしまった北村騎手。関東騎手としてここ数年トップクラスの実績を残していただけに、この離脱は非常に痛いものだった。6月末から調教騎乗を再開したが、すぐには復帰せず。膝はアスリートにとって重要な部位だが、それは騎手も同じ。より慎重に経過を見る必要があったということだろう。

 休養中、北村騎手が失ったものは決して小さくはなかった。昨年菊花賞を制したキタサンブラックの主戦は、休養中に武豊騎手に。同馬はその後大阪杯2着、春の天皇賞1着、宝塚記念3着と素晴らしい結果を出した。菊花賞での北村騎手の騎乗が見事だっただけに、非常にもったいない乗り代わりだったと言えるかもしれない。

 しかし、失われた時間は戻ってはこない。2年前に年間117勝を達成した手腕が戻れば、またすぐ有力馬に乗れる機会を持つこともできるはず。本人も「4、5鞍を予定していますが、頑張りたいです」と、言葉少なながらも前向きだ。

 現在の関東は、リーディングトップをひた走る戸崎圭太騎手の独壇場。その勢いを止め、秋の重賞戦線で活躍できるか注目である。

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