JRA武豊「待望」キズナ産駒・初勝利に爆笑コメント!? 大物シャンドフルールV発進に「キズナと〇〇が似てる!」
競馬界のレジェンドにとって、待望の“初勝利”が舞い込んだ。
18日に小倉競馬場で行われた新馬戦(芝1800m)は、武豊騎乗のシャンドフルール(牝2歳、栗東・松永幹夫厩舎)が快勝。2013年にキズナで日本ダービー(G1)を制している武豊騎手にとっては、待望の産駒初勝利となった。
16頭立てで行われたレース。好位を進んだシャンドフルールは最後の直線で早めに先頭に躍り出ると、最後はヴァルコスの追撃を振り切ってデビュー戦を快勝した。
着差こそ3/4馬身差だが、終始危なげないレースぶりでの勝利。手綱を執った武豊騎手は「すごく乗り味がいい。素質がありそう」と、シャンドフルールの将来性を称賛。来年のクラシックを見据え、素質馬が揃った芝の1800m戦を勝ち上がった意義は大きいといえそうだ。
「1000m通過こそ63.9秒とスローでしたが、各馬が早めにスパートしたこともあって、最後の800mは12.0-12.1-11.8-12.2で推移。ロングスパート合戦のハイレベルな内容になっています。
武豊騎手も素質を高く評価していましたが、牡馬相手にこの流れを勝ち切ったことは評価すべきですね」(競馬記者)
武豊騎手は2005年にディープインパクトで日本ダービーを制覇。2013年には、その産駒キズナでダービーを制しているだけに、「キズナの子供でダービーを勝ちたい」と産駒に対する思い入れもひとしおだ。
シャンドフルールは牝馬だけに日本ダービー出走は微妙だが、キズナの子供での初勝利は武豊騎手にとっても格別だろう。そんなレジェンドのご満悦ぶりを表す一幕があった。
シャンドフルールのデビュー勝ちに「キズナと似ているところは?」と問われた武豊騎手は「勝負服が似てる!」と報道陣へ爆笑を誘うユーモアぶり。ちなみに本馬は、キズナを所有した前田晋二氏の兄・幸治氏の夫人にあたる葉子さんの所有馬だ。
この快勝劇に松永幹夫調教師も「競馬が上手。スタートが良くて、いい位置で競馬ができる。大型馬でかなり余裕があるなかで、いい勝ち方をしてくれた」と絶賛。「今後が楽しみだね」と、来年のクラシックを見据えている。
「レースセンスが良くて、将来性もあると思う」
最後までシャンドフルールの称賛を惜しまなかった武豊騎手。ディープインパクト、キズナと続く3代クラシック制覇を目論むレジェンドが、まずは大物牝馬をゲットした。