武豊インティ「リベンジ」ローテほぼ確定!? 「乱高下」の春を越え、今度こそ天下取りへ
帝王賞(G1)で6着に終わってから、戦線を離脱しているインティ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)が、11月3日のみやこS(G3)か、4日のJBCクラシック(G1)のどちらかで復帰する予定であることが明らかになった。「サンスポ」が報じている。
記事によれば、インティは9月中に帰厩予定。このどちらかをステップに、大目標に設定されているチャンピオンズC(G1)へ向かう予定とのこと。
武豊騎手を背にフェブラリーS(G1)を勝利したインティ。その後、野中調教師はかしわ記念(G1)から帝王賞(G1)へ向かうプランを発表。その2戦の結果次第でブリーダーズCクラシック(米G1、ダート10ハロン)への出走を検討するとしていた。
だが、かしわ記念は1番人気に支持されるも、最後の直線で外から脚を伸ばしたゴールドドリームに差し切られて0.2秒差の2着。続く帝王賞では、ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームらが回避したこともあり、1番人気に推されるも、折り合いを欠き、最後の直線で失速。まさかの6着に終わり、その後陣営は国内専念を発表していた。
「かしわ記念は2着だったものの、内容は評価されていました。ですが、それに比べて帝王賞はいささか肩透かしでしたね。インティの鞍上の武豊騎手は、帝王賞で逃げではなく2番手に控える競馬を選択。初の2000メートル戦で、インティには距離不安もあったため、慎重になるのも当然だったと思います。
ですが、道中行きたがるインティを武豊騎手は抑えたものの、結果的にそのせいで『引っ掛かって折り合いがつかなかった』と振り返っています。レース後には関係者から『あれなら、行かせた方がよかったんじゃないか』という意見も出たといいます」(競馬誌ライター)
インティが得意とするスタイルで勝負できなかったことも敗因のひとつとなったのかもしれない。ネット上でも控えた武豊騎手には批判の声が相次いでいた
「ただ秋は前走の経験を活かしてくれるはずです。陣営はG1でも結果を残しているマイル戦の南部杯(G1)ではなく、みやこSかJBCクラシックを経てチャンピオンCと、1800~2000メートルのレースに向かうローテーションを組んでいます。これはマイル以上でも一線級と戦えるという自信の現れなのでは? 次走こそ、やってくれると思います」(競馬記者)
インティは果敢に前に出て勝利をあげることができるか。得意のスタイルで躍動する姿を見せてほしい。