JRA武豊「熱中症対策」に福島の“新兵器”称賛! レース中、競走馬の体温43度「少しでも馬にとって、いい環境で」
武豊騎手は『日刊大衆』で連載しているコラムの中で、福島競馬場のシャワー導入について「熱中症対策の新兵器」と期待。「なんだ、これは? 最初はうさんくさそうな目で見ていた馬たちも、その気持ち良さにまんざらでもないといった表情を浮かべているそうです」と、現場レベルでその効果を語っている。
「最初は戸惑う馬もいたようですが、暑い日には全体の6、7割が利用と、おおむね好評なようです。現段階では福島競馬場が先駆けで導入した形ですが、今後暑さが深刻な小倉を始め、全国の競馬場に普及していくと思います。
また、国際競馬統括機関連盟によるパリ会議の決定により、新鮮な水道水であれば、レースの前後を問わず、水を飲ませることが可能となりました。レース前は過度な水分補給が、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため敬遠している関係者も多いようですが、レース後には率先して水分補給を行うべきという意見もあるようです」(競馬記者)
「これで万全というのはありませんが、少しでも馬にとって、いい環境でレースができますように……それがすべてのホースマンの思いです」
競馬界を代表し、そう思いを綴った武豊騎手。地球温暖化に伴い「競馬と暑さ」との戦いは、今後ますます議論を呼ぶはずだ。JRAには、今後も迅速な熱中症対策の促進を期待したい。