JRA川田将雅「世界のL.デットーリ来日」で崖っぷち!? “超一流エージェント”独占から、まさかの“珍客”乱入で「何らかの割を食う可能性は無視できない」
今秋、間違いなくG1戦線に“旋風”を巻き起こすと見られている外国人騎手。
今年は「史上最高のラインナップ」といわれ、続々と来日を果たす来月以降に向け、騎乗仲介を行うエージェントたちの間では、世界トップレベルの“金のなる木”を巡ってし烈な争奪戦が繰り広げられているという。
そんな中、最大の注目株だった世界女王エネイブルの主戦L.デットーリ騎手のエージェントが、競馬ブックの井上政行氏に決まった。
今年もエネイブルの活躍だけでなく、英オークス(アナプルナ)、プリンスオブウェールズS(クリスタルオーシャン)、サンクルー大賞(コロネット)など世界の主要G1を勝ちまくっているデットーリ騎手。それだけに、日本での活躍はもちろん、ファンやメディアから大きな注目を浴びることは間違いないだろう。
その一方、悲願の初リーディングに向け、大きな危機を迎えている騎手がいる。現在118勝を上げ、リーディングをひた走っている川田将雅騎手だ。
「実はデットーリ騎手を担当することになった井上氏は、川田騎手のエージェントです。
質・量ともに、現役トップクラスの騎乗馬がリーディングの原動力になっている川田騎手ですが、これは本来なら『騎手3名+若手1名』を抱えられるエージェントが、井上氏は川田騎手1人に力を集中させていることも大きいと言われています。
しかし、ここにデットーリ騎手がくれば、単純計算でも“力”は二分されます。ここまで二人三脚できた井上氏も、川田騎手のリーディングを望んでいると思いますが、デットーリほどの世界的名手を蔑ろにできるはずもないでしょうし、その間、川田騎手が何らかの割を食う可能性は無視できませんね」(関係者)
この春まで井上氏は川田騎手の他にM.デムーロ騎手という超一流ジョッキーを抱えていたが、デムーロ騎手が待遇に不満を持ったことで両者の関係が決裂。デムーロ騎手は現在の大谷博毅氏に鞍替えし、井上氏は川田騎手1人を担当することとなった。
それが今の川田騎手の好調ぶりを支えているという。しかし、そこに世界的名手であるデットーリ騎手が加われば、井上氏も相当な力を割くことになるというわけだ。
ちなみにデットーリ騎手の来日は、凱旋門賞(G1)が終わった来月中頃が予定されている。短期免許の期間は約2カ月間となる見込みだ。
現在、2位から猛追しているC.ルメール騎手とは8勝差。果たして、苦境を迎えるであろう川田騎手は逃げ切れるだろうか。初リーディングへの思いと意地に期待したい。