【重賞展望セントウルS(G2)】春の短距離王ビッグアーサーが始動!「長期政権」確立に向け、まずは「シルクロード」の借りを返す!
高松宮記念で戴冠する以前とはいえ、昨年の阪神C(G2)、シルクロードS(G3)とビッグアーサーに連勝。脚部不安により高松宮記念には出走できなかったが、出ていれば上位争いは確実といわれている実力馬がいよいよ復帰する。
約半年の休養を経て、脚部不安もすっかり解消。陣営も「G1に向けて、いいステップになれば」と前哨戦から力を込めている。再び、ビッグアーサーの覇道の前に立ち塞がるか。王者が58㎏に対して、こちらは56㎏。鞍上に主戦の浜中俊騎手を迎え、迎撃準備はできている。
ようやくまともな斤量で走れるスノードラゴン(牡8歳、美浦・高木厩舎)も、潜在能力では互角の存在だ。
一昨年のスプリンターズS制覇以来、勝ち星から遠ざかっているが、その実力は8歳を迎えた今年も衰え知らず。特に近頃の敗戦は、58.5㎏や59㎏といった過度な斤量と敗因は明らか。
春の高松宮記念で惨敗しているように時計が掛かった方が良いタイプで、開幕週の馬場が微妙だが、一雨来れば途端に危険な存在になる。今年のダービージョッキー川田将雅騎手を迎え、久々の57㎏で古豪が一発を狙う。
スプリンターズSの前哨戦にして、サマースプリントシリーズの最終戦でもあるセントウルS。今年はネロ(牡5歳、栗東・森厩舎)とラヴァーズポイント(牝6歳、栗東・高橋厩舎)が短距離王に挑戦状を叩き付けた。