「G1を狙える馬」浜中俊騎手が絶賛のレーヌミノルの走りは「歴史的スプリンター」クラス!?小倉2歳S(G3)史上最大着差6馬身の圧勝劇の「裏」に隠されたカラクリとは
その走りは、まさに衝撃の一言だった。
4日に行なわれた小倉2歳S(G3)。昨年の勝ち馬シュウジがサマースプリントシリーズで大暴れするなど、今年もスピード自慢の2歳馬が集まった。だが、蓋を開けて見ればレーヌミノルのワンサイドの競馬。6馬身差はレース史上最大の着差である。
「強かったですね。スタートからゴールまで、お利口さんに走ってくれました。力があるのは分かっていましたし、力を信じて乗りました」
これでこのレース4勝目と、抜群の相性を誇る浜中俊騎手も6馬身差の圧勝劇とあっては涼しい顔。1週前追い切りの際「普通に回ってくれば勝ちますよ」と自信満々に語っていたのは、伊達ではなかったということだ。
最下位人気のビーカーリーが大きく立ち遅れたことを除けば、各馬まずまず揃ったスタート。押してハナに立ったのがナムラアイドルだが、スタート3ハロンは33.3秒。フェニックス賞を32.8秒のダッシュ力で逃げたカシノマストがハナを切らなかったのは意外だったが、今の小倉を考慮してもまずまずの速いペースとなった。
1番人気に推されたレーヌミノルは、それを見るような形で2番手を追走。フェニックス賞を勝ったクインズサリナがそれに続き、カシノマストはさらに後方だった。
そこからも1ハロン11.4秒連発と、3コーナーから下り坂になっている小倉のスプリント戦らしい、メリハリのないレース。だが、後続馬の脚が続々と止まる中、レーヌミノルだけが最後まで伸び続けた。