凱旋門賞「JRA勢は無理」武豊の重賞未勝利馬にも完敗で挑戦に疑問も。フィエールマンら「燃え尽き症候群」先輩の傾向が心配
ディープインパクトでも、オルフェーヴルでも勝てなかったレースと考えれば、今回参戦した日本馬3頭は実績的に「格」としては落ちる。しかし、この3頭がいずれも「現役ベスト5ないしベスト10」に入る馬であることも、否定しようがない事実だ。そんな3頭が、現地の重賞未勝利馬に完敗するという結果は、やはり「挑戦する意義」という意味でも重い。
そして、そんな「無謀(にも見える)」な挑戦と今回の結果により、さらなる不安や影響がもたらされる可能性もある。
「ここ数年で凱旋門賞に挑戦し大敗したマカヒキ、サトノダイヤモンド、クリンチャーは帰国後それまでの強さがウソだったかのように成績が下降している傾向がありますね。遠征の負担なのかレースの疲れなのか、それとも他に理由があるのか……。いずれにせよ、立て直しに苦労するのは間違いなさそうです。
今回、途中でレースをやめてしまい、多大なる着差で最下位となったフィエールマン、ブービーのブラストワンピースは今後がかなり心配ですね。先輩たちの二の舞三の舞とならなければいいのですが……」(同)
この2頭はどちらも「ノーザン系」。日本では圧倒的猛威で支配力を見せつけるグループも、欧州最高峰の舞台では勝手がまるで違うようだ。
いずれにせよ、今年も日本馬の悲願は叶わなかった。今後「超がつく怪物」の誕生を祈るか、日本競馬として「悲願を忘れ、我が道を行く」ことくらいしか、解決の道がなさそうな2019年の結果といえる。