【菊花賞(G1)展望】武豊ワールドプレミアVS川田ヴェロックス!! サートゥルナーリア&ダノンキングリー不在の大混戦

 10月20日(日)に京都競馬場にて3歳クラシック最後の1冠、菊花賞(G1)が開催される。

 今年の菊花賞は皐月賞馬、日本ダービー馬が不在なだけではなく、セントライト記念(G2)や神戸新聞杯(G2)のトライアル勝ち馬も不在という混戦模様。

 その中で注目を集めているのがヴェロックス(牡3、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 春のクラシックは皐月賞2着、ダービー3着と申し分ない実績を残し、前走の神戸新聞杯でも2着を確保するなど、夏を越して順調な仕上がりを見せている。未だ掲示板を外したことがなく、唯一2歳時に4着になったのみで、この1戦以外はすべて馬券圏内という堅実さも持っている。鞍上は主戦の川田将雅騎手だ。

 このヴェロックスに負けず劣らず堅実な走りを見せているのが、武豊騎手が騎乗するワールドプレミア(牡3、栗東・友道康夫厩舎)である。

 5戦2勝2着1回、3着2回とこちらはすべて馬券圏内を確保している。前走の神戸新聞杯では上がり最速の32.3秒をマークしつつも、サートゥルナーリアの3着に終わった。春はクラシックに間に合わず、前走は約半年ぶりの実戦となったわけだが、菊花賞の切符を手にして本番で実力を見せることができるだろうか。

 登録メンバー中、数少ない重賞勝ち馬であるニシノデイジー(牡3、美浦・高木登厩舎)も実力馬の1頭だろう。

 2歳時に札幌2歳S(G3)と東京スポーツ杯2歳S(G3)を連勝し、ホープフルS(G1)では3着するなどクラシックを期待された。クラシックでは皐月賞は17着と惨敗したが、ダービーでは13番人気を覆す5着と大健闘。前走のセントライト記念では5着と辛うじて掲示板を確保するに留まったが、C.ルメール騎手との新コンビで一変する可能性は大いにある。

 条件馬なので抽選次第というところはあるが、出てくれば怖い存在にヒシゲッコウ(牡3、美浦・堀宜行厩舎)がいる。半兄にマイルCS(G1)を勝ったステルヴィオがいる良血だ。

 4戦3勝3着1回とこちらも十分な実績があり、現在連勝中と勢いに乗っている。前走の阿寒湖特別(2勝クラス)では好位から直線に入り、上がり最速の35.8秒をマークして2馬身差をつけて圧勝している。距離も2600mと菊花賞本番に近い距離を走っての勝利ということもあって、見逃せない1頭だろう。

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