JRA菊花賞(G1)「ちぐはぐ」福永祐一次第? サトノルークス好調も川田将雅「距離延長は……」

 

 20日の菊花賞(G1)はクラシック三冠最終戦。すべての馬が初体験となる3000m、今年はとりわけ混戦模様ということで、出走馬の多くにチャンスがある状況だ。

 そんな中、春G1のリベンジに燃えるのがサトノルークス(牡3 栗東・池江泰寿厩舎)である。

 今年2月のすみれSを制しクラシックの切符を手にしたサトノルークス。しかし皐月賞、日本ダービーといずれも二桁着順に惨敗。約3億円の高額馬、タッチングスピーチらの全弟ということで期待は大きかったが、上位争いに加わることもできなかった。

 夏は休養に充て、秋初戦はセントライト記念(G2)に出走。中団につけ、最後の直線ではインの狭いところをこじ開け、最高の立ち回りを見せたリオンリオンには離されたものの、ザダルやルヴォルグら素質馬を競り落としての2着。結果としては菊花賞に向け上々のスタートを切ったといえる。

 本番に向け、さらなる光明はあるのだろうか。

「セントライト記念は確かに好走でしたが、内枠を活かした川田将雅騎手の好騎乗が大きかったのは明白。外枠でも同じ結果を出せたかは未知数ではないでしょうか。今回川田騎手はヴェロックスに騎乗し、鞍上は福永祐一騎手になりますが、これがどう作用するかも気になるところです。

 ただ、サトノルークスの春は『展開が向かなかった』という意見もあります。皐月賞は控えすぎ、日本ダービーでは超ハイペースを前目で追走しともに大敗と、作戦が裏目な感もありました」(競馬誌記者)

 ただ、川田騎手がレース後「渋った馬場は得意ではないのですが、しっかりと馬が成長して精いっぱい走り切っての2着。さらに距離が延びるのはいいとは思いませんが、これからさらに成長してくれば、よりいい走りが」と、距離延長にはやや否定的である。

 一方、今回の鞍上福永騎手は長距離で好騎乗を見せることもしばしば。先日の秋華賞ではビーチサンバでまさかの逃げを打ち賛否両論となり、1人気プリモシーンで臨んだ府中牝馬Sでは最下位と、ややちぐはぐ。今度はいい意味であっと言わせるような騎乗ができるか。鞍上次第の馬といえそうだ。

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