天皇賞・秋(G1)ワグネリアン福永「出走するレース全部勝つ」!?「勝利確信の手応え」から落鉄に泣いた前走・札幌記念の「真相」とは
前走は落鉄という“外野”にとっては不透明な敗因だったが、福永騎手は「3コーナーでは、勝利を確信するくらいの手応えだった」と豪語。「立ち回りの上手さも、今までにない感じ」と、相棒の成長を実感していたという。
「今年の札幌記念は、内々を上手く回ったブラストワンピースと、好位から粘ったサングレーザーが1、2着と前からスムーズなレースをした馬に有利な展開でした。
ワグネリアンも福永騎手の狙い通り、そのポジションにいましたし、最後の直線を迎えた際には『圧勝するかも』と思えるほどの手応えだったんですが……」(別の記者)
無論、それはレースを観ていたファンも同じ気持ちだったようだ。絶好位から何故か伸びきれなかったことで、レース直後はネット上のファンを中心に「ワグネリアンは弱い」という風潮に……。あとで落鉄の事実が判明して鎮静化したが、それくらい完璧なレース運びと手応えだった。
「状態も非常によかったですし、あの展開と手応えなら、本当は2、3馬身ちぎって圧勝していてもおかしくないと思いますよ。それがああいうこと(両前脚の落鉄)があって、負けたことは残念ですが、それなら逆に今回は(オッズ的に)美味しいですね。
おそらくアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダノンプレミアムに続く4番人気の出走になりそうですが、これがもし『前走、札幌記念圧勝』であれば、もっと(オッズが)拮抗してもおかしくなかったですから」(同)
今回はG1馬10頭という超強力なメンバーとなったが、福永騎手は「出走するレースを全部勝つつもりでいく」と、あくまで強気な姿勢を崩さない。先週の菊花賞(G1)で8番人気のサトノルークスを2着に導いた名手が、今週も“下剋上”をやってのけるか。