デットーリ「観光気分」JRA短期免許短すぎは「ノーザン無理」だから?
ジャパンC(G1)の週から2週間だけ日本で騎乗するL.デットーリ騎手。今年は11月9日から日本で騎乗予定だったが、メルボルンC(豪G1)で騎乗停止処分を受けたことでずれ込むことが決定。それもあり、一時は来日しないのではともささやかれたが、23日から12月1日まで騎乗することになった。
デットーリ騎手のJRAでの騎乗は、デボネアで挑戦した2011年の日本ダービー(G1/12着)以来。8年ぶりに日本で世界トップレベルの手腕を振るうことになるが、本人のモチベーションはあまり高くないというウワサが聞こえてきた。関係者の話。
「モチベーション低下の大きな要因は、海外での騎乗停止処分。でも、彼を呼ぶことにした社台ファームが、それほど有力な騎乗馬が集められていないことも、要因のひとつのようだ。
デットーリ騎手は滞在する間、チャンピオンズC(G1)でオメガパフュームに騎乗するのはまだいいとしても、それ以外ではジャパンC(G1)でルックトゥワイス、チャレンジカップ(G3)にギベオン。他の外国人騎手と比べて格落ちの感がある。仲間内でも『ちょっと扱いが軽すぎる』という話にはなっているよ」(競馬関係者)
世界最強牝馬エネイブルの背を知っているデットーリ騎手からすれば、物足りなさが残るのも当然だろう。
また外国人騎手がこぞってJRAでの騎乗を希望する第一の理由は高い賞金。そして、有力馬を抱える陣営と親交を深めることが目的とされる。だが、デットーリ騎手はそのどちらも上手くいかないのではと危惧しているようだ。
「今年の春に活躍したD.レーン騎手は、自身が騎乗してG3を2連勝したメールドグラース、宝塚記念(G1)を勝ったリスグラシューと、日本で結果を出した馬をオーストラリアに連れてきて欲しいと陣営に直訴。そして、それがメールドグラースのコーフィールドC(G1)、リスグラシューのコックスプレート(G1)の勝利につながったんです。
デットーリ騎手もレーン騎手に習おうとしたものの、R.ムーア騎手、W.ビュイック騎手もいるため、彼の優先順位は下がってしまい、社台ファームも思うように有力馬を集めることができなかった。となれば、ノーザンファームからのお声がけを待ちたいところですが、今秋はO.マーフィー騎手推しな上に、社台ファームが絡んでいることがネックとなり、騎乗依頼が出しづらい。
有力馬に乗れず、さらに日本競馬の中心的存在であるノーザンファームと関係を構築できないなど、本人的にはまったく目的が達成できないとあっては、モチベーションが上がらないのもわかりますよ」(競馬記者)
デットーリ騎手に過度な期待は禁物か!?