JRA調教師試験・四位洋文「合格」に蛯名正義「不合格」の謎……「僕の心は全く折れてない」も過去“激怒”でJRAと衝突?
先月、JRAが調教師免許1 次試験の合格者を発表。今年もファンにお馴染みの有名騎手が数多く受験したため注目が集まっていたが、その「明暗」がくっきり分かれたようだ。
そんな中、関係者曰く、関西の四位洋文騎手には1 次試験突破の朗報が舞い込んだとのことだ。
「初の受験となった昨年は『手が震えた。すごい雰囲気だったし、緊張した』と語っていた四位騎手ですが、2度目の受験となった今年は見事1 次試験合格となったようです。もちろん、まだ2 次試験が残っているので油断はできませんが、やはり難関の筆記試験を合格できた意味は大きいと思います。
2 次試験は面接になりますが、四位騎手のこれまでのJRAに対する騎手としての貢献度を鑑みれば、おそらく大丈夫ではないでしょうか。有名騎手の雄姿が見られなくなるのは寂しいですが、競馬サークルの中でも面倒見のいい先輩で通っている騎手だけに厩舎開業が楽しみですね」(競馬記者)
その一方、またも高い壁に阻まれたのが、武豊騎手の同期としても知られる関東の大御所・蛯名正義騎手だ。
「一次試験の結果! ダメでした。沢山の方々に応援していただいたのにもかかわらず、自分の力不足でこのような結果になりました。でも、またこの先もっと勉強できる、レースに乗れる、と前向きに考えていきます!」
自身の公式Twitterを通じ、そう心境を語った大御所・蛯名正義騎手。四位騎手と同じく今年で2度目の受験となったが、またも無念の不合格。ただ、それにしても何故、同じJRAを代表する大物騎手で明暗が分かれたのか。四位騎手が優秀だったと言ってしまえば身も蓋もないが……。
「すでに廃止になりましたが、以前JRAで通算1000勝以上あげた騎手に1次試験免除の特例があったように、調教師試験を受ける騎手たちにとって、現役時のJRAへの貢献度(成績など)が考慮されることはあると言われています。
そんな背景もあって、今年は蛯名騎手と四位騎手の2人とも合格すると見られていたんですが、まさか蛯名騎手だけが不合格になるとは……。試験前に騎乗制限まで設けて勉強に励んでいましたし、気真面目な性格なだけにサボっていたとも思えないんですが」(別の記者)
記者曰く、もしかしたら蛯名騎手とJRAの関係が「決して良好とは言えないのかもしれない」という。
「蛯名騎手は真面目と言えば聞こえがいいですが、真面目過ぎるところが度々目立っていました。某紙でコラムを連載していた際も、自分の思ったことをズバズバ書いていましたし、特にレースの審議に関しては、例えそれがJRAの批判になっても正しいと思えば結構お構いなし。ファンの間でも『蛯名激怒』と話題になってましたね」(同)
無論、蛯名騎手にも主張あってのことだろうが、時にはJRAの決裁委と衝突することもあったという。本人は「僕の心は全く折れてないよ! 『継続は力なり』 やっぱり馬が好きなんだよね」と、騎手を続けながら来年以降も受験する意向を語っているが、果たして……。