元JRA騎手・藤田伸二氏が内田博幸に「引退」勧告!? 「身の振り方も考えるべき」1つ上先輩の「斜行→騎乗停止」に怒り爆発
17日、福島競馬場で行われた高湯温泉特別(1勝クラス)は、ダイワダグラスが1番人気に応えて勝利。だが、鞍上の内田博幸騎手は最後の直線で斜行したことで、12月1日まで騎乗停止となってしまった。
JRAによると「最後の直線コースで、16番ダイワダグラスが内側に斜行したため、4番ガトンがつまずく事象がありました。この件について、16番ダイワダグラスの騎手内田博幸を2019年11月23日(祝・土)から2019年12月1日日まで9日間の騎乗停止としました」とのこと。内田騎手としては、重要なレースが続く秋シーズンに痛恨の騎乗停止となってしまった。
「上位の騎手がこんな有様なら示しが付かんわな……たるんどる!」
この結果に、声を荒げたのが元JRA騎手の藤田伸二氏だ。
藤田氏は自身の公式Twitter上で、内田騎手の今回の騎乗ぶりに対して「なんで簡単な事が出来ないのか不思議や……」と一刀両断。藤田氏にとって内田騎手は1つ上の先輩だが、最後には「当たり前の事が出来ないのなら身の振り方も考えるべき」と“引退勧告”まで持ち出して切り捨てた。
「藤田氏は現役時代トップジョッキーでありながら、何度もフェアプレー賞を受賞しており、史上最年少で特別模範騎手賞を受賞したジョッキーです。
1996年より2008年まで12年間、レースによる騎乗停止がありませんでしたし、2010年には2度目の特別模範騎手賞に輝くなど、日本ではフェアプレーの権威のような存在。それだけに騎乗停止に対して、特別厳しい目を持ってはいますが……」(競馬記者)
さらに、フェアプレーは「プロなら当たり前の仕事」と述べた藤田氏は「現役騎手の皆さん! 俺の記録を抜いてみろ!」と自身の記録を持ち出して、現役騎手を刺激。「強い馬に乗れば勝てる!」ので「もっと冷静になれば?」と呼び掛けている。
「現在の降着制度は『不利がなければ先着していた』という曖昧な基準があるだけで、明確な判断基準はないに等しい。一部の競馬ファンからは『やったもん勝ち』と揶揄されている状況です。それだけに、近年は特に大きなレースでの審議が目立っている印象ですね。
もちろん、わざと強引な競馬をしているように見えるケースはごく少数ですが、藤田氏がおっしゃる通り、フェアプレーはプロなら当たり前の仕事。今後も注目度の高いレースが続きますし、各馬の実力がはっきりするクリーンなレースを求められますね」(同)
先週のマイルCS(G1)でも、騎乗停止の福永祐一騎手から乗り替わった池添謙一騎手のインディチャンプが優勝するなど、いまや競馬に「騎乗停止」は付き物……。藤田氏の警鐘は、現場に届くのだろうか。