JRA内田博幸「崖っぷち」人柄はともかく「早くエージェントつけて」心配で見ていられない?
17日、福島競馬場で行われた高湯温泉特別(1勝クラス)は、内田博幸騎手のダイワダグラスが勝利。だがJRAは、「最後の直線コースで、16番ダイワダグラスが内側に斜行」したといい、そのため「4番ガトンがつまずく事象がありました。この件について、16番ダイワダグラスの騎手内田博幸を2019年11月23日(祝・土)から2019年12月1日(日)まで9日間の騎乗停止としました」と発表した。
騎乗停止になった内田騎手。ある騎手は「しっかり右ムチを入れていたし、あれは馬のクセによるところが大きいはず。故意ではないことは明らか」と話すも、「ガトンに騎乗していた荻野極騎手があわや落馬寸前だった。落ちなかったのはラッキー。もし落馬していたら降着や失格もあったかも」と話す。
大事故につながらなかったのは不幸中の幸い。だが、このため内田騎手は今週末のジャパンCを始めとして重要なレースが続く、秋シーズンに騎乗できなくなってしまった。
「内田騎手はジャパンCでダイワキャグニーの鞍上に内定していました。ところが、騎乗停止になったため、同馬には石橋脩騎手が乗ることに。
ダイワキャグニーは内田騎手の手腕を評価し、多くの所有馬に乗せている大城敬三オーナーの馬です。内田騎手は11月からエージェントの中村剛士氏と契約を解除し、現在は自身で騎乗馬を管理しているのでこれは大きな痛手。騎乗依頼が減少する遠因になりかねませんよ」(競馬誌ライター)
内田騎手と中村氏は大井からJRAへ移籍する以前から、二人三脚でやってきた。だが、先日にあるトラブル(リンク)が発生したといい、それが遠因となって内田騎手は独り立ちすることになったようだが、早速試練が訪れてしまった。
「自分で騎乗馬の管理をし始め、初の大きなトラブルかもしれませんね。ただ今のところ問題なくなってやってこれたのは、内田騎手の天然キャラで憎めないキャラクターと悪く言う人は皆無に近い温和な性格があるから。内田騎手が困った顔をしていると、ついつい周囲の人は助けたくなってしまうんですよね。
また依頼する方も、ダブルブッキングなどされたらたまらないと、しっかりと内田騎手の予定表を確認するなどしてフォローしていたようです。さらに内田騎手のバレットも毎週のようにトレセンまで一緒に来てサポートしていました。しかし、オーナーとの関係には周囲がおいそれと立ち入るわけにはいかないですからね。どうなることやら……」(競馬記者)
周囲からのバックアップを受けながらなんとか騎手業をこなしていた内田騎手だが、今回のこともあり、『早めにエージェントをつけたほうがいい』と話す関係者もいる。
「今は元エージェントの中村氏が管理していた馬を引き継いだ状態。しかしこれが1か月、2カ月経つと自分で管理するのは難しくなると思います。内田騎手はクラス編成や除外の仕組みもあやふやなところがありますからね。
また独立してからすぐにクレッシェンドラヴで福島記念(G3)を勝ちましたし、過去の実績から内田騎手が干されることは考えにくい。しかし、このままでは有力馬はエージェントがいる騎手に取られることが増えるはずです」(競馬関係者)