JRA衝撃天才マーフィーがタイムフライヤーも導く? チャンピオンズCでも神騎乗?

 チャンピオンズC(G1)が1日に開催される。下半期ダート王決定戦ということもあり、名うての強豪が揃ったが、その1戦に生き残りをかけてタイムフライヤー(牡4歳、栗東・松田国英厩舎)が挑戦する。

 タイムフライヤーは、2年前にG1に昇格したばかりのホープフルSを制覇。だがG1馬になったものの、翌年の始動戦である若葉S(OP)を5着で終えると、皐月賞(G1)10着、日本ダービー(G1)11着と惨敗。その後も凡走を繰り返した。

 そして陣営は今年の夏にダート転向を決断。初戦のエルムS(G3)6着、シリウスS(G3)は先行するも、脚が持たずにともに6着に終わった。だが。前走の武蔵野S(G3)では後方で脚をためると最後の直線で外からしぶとく伸びて2着。ホープフルS以来となる勝ち星をあげることは出来なかったものの、ダートに転じて3走目にして復活の兆しを見せた

「前走でタイムフライヤーに騎乗した藤岡佑介騎手は、レース後に先行した2000mのシリウスSでは力んでいたため、陣営から『前に馬を置いてレースをして欲しい』と指示があったと明かしています。その結果、馬がリラックスでき、いい結果につながったようです。

 低迷しましたが、ようやく光が見え始めました。今回は、スワーヴリチャードでジャパンC(G1)を勝ったO.マーフィー騎手とコンビを組んで大一番に臨みます。誰もが認めるその手腕で、2週連続で低迷している馬を勝利に導けるかが注目されています」(競馬誌ライター)

 タイムフライヤーは1週前追い切りで強めに追われ、坂路で4F52秒7、ラスト13秒1を記録。松田調教師は「東スポ」の取材に精神的な成長を感じるといい、「東京のマイルでキチッとした競馬ができたから、この距離も大丈夫。チャンスはあるはず」と期待をかける。

「タイムフライヤーは、母方の伯父にJBCクラシック(G1)を勝つなどG1・5勝、ダート重賞で9勝をあげたタイムパラドックスがいます。また半兄や半姉もダートで勝利もあげているため、ダートの適性もあるのではないかと言われていました。

そしてダート転向初戦のエルムSを前に、管理する松田調教師は『タイムフライヤーをダートに使うのはG1に行きたいからです』とキッパリと答えています。まだ勝利をあげていないので予定通りとはいかないまでも、松田調教師は同馬がダートでもG1を走れる器であると見抜いていたのかもしれません。今回は世界的な名手であるマーフィー騎手が手綱を握りますし、ここでの上位進出を期待していいのでは?」(競馬記者)

 復活なるか。

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