【JRA外国人騎手馬券術】スミヨンとマーフィーで買える条件!ムーアで1円も買えない条件とは?
■スミヨンの狙いどころと消しどころ
スミヨンの狙いどころと消しどころを紹介しよう。基本的にスミヨンは芝で買えてダートは買いにくい。
芝=勝率29.3%・連対率41.5%・複勝率61%
ダート=勝率17.6%・連対率23.5%・複勝率41.2%
ダートにいたっては1番人気で4戦1勝、2番人気で6戦1勝と1~2番人気で2勝のみ。さらに1400~1200mに絞ると人気に関わらず3戦して1度も馬券に絡んでいない。短距離が苦手なのは芝も同じ。芝の1400~1200m戦は8戦して1勝のみ。その1勝はスワンSのダイアトニックなので、他のレースではさっぱりだ。安定しているのは芝1600~2200まで。全15勝のうち11勝はこの条件で、特に1600~1800mは18戦して8勝2着2回で勝率44.4%・連対率55.6%と突出している。7番人気で勝利するなど人気薄馬でも侮れない。まとめるとスミヨンは芝の1600~1800mで特に買い。芝ダートともに1400m以下は軽視だ。
■マーフィーの狙いどころと消しどころ
マーフィーは1月の中山にも騎乗しているので、中山開催であることを踏まえてその時期の成績も踏まえて検証。日本人騎手と比較すれば高い数字ではあるが、この秋は全体的に物足りないものとなっている。ジャパンカップを勝利したが、他に勝利したのは2歳新馬戦と2歳未勝利のみだからだ。これは1月と比較してスミヨンやムーアといった他の一流外国人騎手が来日している影響だろう。なおマーフィーもダートより芝向き。
芝=勝率22.9%・連対率38.6%・複勝率54.3%
ダート=勝率11.1%・連対率19.4%・複勝率36.1%
勝率も連対率もダートは芝の半分だ。芝で特に買えるのは1800m戦で、勝率35.7%・連対率42.9%・複勝率57.1%だからかなりの好相性だ。そして1番人気に騎乗すると勝率42.9%・連対率71.4%・複勝率89.3%と破格の成績。この秋は1番人気の騎乗回数は11回あるが、そのうち9回は馬券に絡んでいる。馬券圏外はダート戦だったので、芝の1番人気であれば必ず3着以内に好走していることになる。まとめるとマーフィーは1番人気は絶対に買い、さらに芝の1600mも買いでダートは軽視でいい。
■ビュイックの狙いどころと消しどころ
ビュイックはこの秋5勝しているが、1番人気で2勝、3番人気で1勝、6番人気と7番人気で各1勝と人気に関わらず勝利している。そしてビュイックもダートは苦手な傾向にあり、この秋は7度の騎乗で1勝、連対率も14.3%と買いにくい。そもそも騎乗数が芝の半分以下なので、あまりダートに積極的ではないのだろう。勝利した芝のレースは1600mが3勝で1400mが1勝、そして1800m以上の距離は8度騎乗して3着以内はゼロと。1度も馬券に絡んでいないのは衝撃だ。そもそもこれまでに日本で5つの重賞を勝っているが、そのうち4勝が1400~1600mであり、明らかにこの距離でしか買いにくい。まとめるとビュイックは芝の1400~1600mで買い、しかも人気薄でも押さえておきたいところ。そしてダートは消しだ。
■ムーアの狙いどころと消しどころ
2012年から7年連続で10勝以上を記録しているが、今年でその記録が途切れるかもしれない。来日していきなり重賞を勝利したが、他のレースで勝ちきれず2勝どまり。2014~2018年の勝率は20%以上と安定していたが、今年は8.3%だ。それでも2着が多く連対率は41.7%なので馬券は買える。ダートは決してマイナスではないが、ムーアも芝の方が成績はいい。しかも1400~2000mと幅広い条件で好成績。15回騎乗して[1.7.0.7]で連対率は53.3%と2回に1回は馬券に絡んでいる、しかも2着以内なので馬連に最適。ただし芝ダート問わず馬券に絡んだのはすべて3番人気以内なので、人気以外は買いにくい。まとめるとムーアは芝の1400~2000m戦で1~3番人気に騎乗した時が買い。それ以外の条件や人気は芝もダートも見送りが妥当だ。
以上、来日中の外国人騎手の買いどころと消しどころをまとめてみた。競馬ファンの馬券作戦の参考になればと思う。なお今回、騎乗数が少ないデットーリの検証は控えたが、次回以降にあらためて公開したいと思う。