JRA西村淳也活躍は「今年まで」? 関係者や記者評判最悪、ノーザンはあくまで「減量目当て」抜擢で……
30日(土)、中京競馬場で行われた長良川特別(1勝クラス)で、レッドルーヴルに騎乗した西村淳也騎手がゴール前で斜行。他馬の進路を狭めたとして、12月7日(土)から12月15日(日)まで9日間の騎乗停止になったと、JRAが発表した。
昨年は13勝だったものの、現時点で54勝をあげるなど、“プチブレイク”を果たした西村淳騎手。だが、所属していた田所秀孝厩舎を何の相談もなく、『フリーになります』と突然宣言して独立、さらに9月に突如海外遠征に出かけたなどと言われていることもあり、周囲の評判はあまり芳しいものではないようだ。
「休日も積極的にノーザンしがらきに乗りに行っているみたいです。それが評価されて、ノーザンファーム生産馬に乗る機会も増え、成績向上に繋がったようです。
ただそれを自身の騎乗技術が向上したためと勘違いしているのか、ここ最近、かなり危ない騎乗が目立ち、先輩騎手たちからもよく注意を受けていたんですよね。それでも本人は反省した様子もなく騎乗ぶりは変わらず。今回の騎乗停止に関しても『いつかやると思っていた』なんて声が多数上がっていました」(競馬関係者)
この時期の中京競馬場は、俗に言う“裏開催”。若手騎手たちにとって格好の稼ぎどころでもあり、ここでの騎乗が不可能となったのは、西村淳騎手にとって相当な痛手だろう。だが、この辺りで自身の行動を省みるべきだと語るスタッフもいる。
「騎乗もそうですが、競馬関係者たちへの対応もぶっきらぼうすぎるんですよ。記者たちの質問には小声で一言二言話して終わり。助手や厩務員に乗った感想を聞かれても『まだ馬ができてないですね。それだけだと思います』とピシャリ。周囲と良好な関係を築くために必要なコミュニケーション力が低いみたいです。特にレース後などは感情のコントロールが難しいんですかね。それで周囲からは『何様なんだ?』なんて言われるなど、誤解されることもしばしば。もう少し上手に立ち回れればいいんですけど」(競馬スタッフ)
評判はよろしくないものの、西村淳騎手にはしばらく減量恩恵もあるので、急激に成績が落ち込むことはないだろう。しかし、関西には斎藤新騎手、岩田望来騎手、団野大成騎手など有望株が存在し、来年3月からはまた新人もデビューを果たす。そのため、来年以降、今年のような活躍は難しいと見ている関係者が大半を占める。
「この西村淳騎手が置かれている状況は、高倉稜騎手や川須栄彦騎手、さらに荻野極騎手など関西の若手騎手がかつて陥った状況と全く同じです。2年目の飛躍は若手にチャンスを与えようとする周囲のスタッフの温情や馬の力、そして減量恩恵などが大いに影響しているんです。ですが、それを自分に力があるからと勘違いし、天狗になったため周囲との関係が悪化。そして減量恩恵がなくなると同時に有力馬が回ってこなくなり、成績が急下降するんですよ。
また他の関係者たちとの仲がこじれようともノーザンファームの外厩施設での営業さえ続けていれば、自分にはいい馬が回ってくると思っているのかもしれません。ですが、あそこは非常にビジネスライク。若手騎手たちの腕を買っているわけではなく、減量特典目当てで依頼しているようなものです。少し前に、JRA側もあちらに『減量騎手を使い捨てるようなことは辞めてもらいたい』と苦言を呈したそうですが、あまり状況は変わっていないです。来年、西村淳騎手に依頼がある可能性はそれほど高くないでしょうね」(競馬記者)
西村淳騎手も先輩がハマった悪循環に陥っているようだ。今ならまだその泥沼から抜け出すチャンスもあると思うのだが、彼は変われることができるのか……。