JRAアルアイン「先行」という生命線!? 「有馬記念4勝」相性抜群の池江調教師が5勝目を狙う
「動きは良かった。ムチを入れると耳を絞るところがあるので、今日はムチを入れてもらったが、大丈夫だった」とアルアイン(牡5)の1週前追い切り後、日刊スポーツのインタビューに答えた栗東・池江泰寿調教師。
タイムも坂路で4F 52.3-11.9秒と好時計をマークし、併せ馬でクビ差先着と好調さをアピール。池江調教師も「ズブくなった今なら距離延長は歓迎」と語っている。
22日(日)に中山競馬場で開催される年末総決算の大一番、有馬記念(G1)。
今回はG1馬が11頭登録しているということで、近年稀に見る豪華メンバーとなっている。「最強牝馬」の呼び声高いアーモンドアイの参戦と海外G1を勝って波に乗るリスグラシューの牝馬対決が話題となっているが、G1馬が11頭もいるだけに、実力に反して人気を落とす馬も出てくる。
そんな1頭がアルアイン(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
春シーズンは金鯱賞(G2)から始動するも5着で掲示板は確保。続く大阪杯(G1)では9番人気と人気を落としていたが、それをあざ笑うように先行策で勝ち星を挙げる。宝塚記念(G1)も先行策に出るが4着と掲示板確保に留まる。
秋は天皇賞・秋(G1)、マイルCS(G1)と連続して2ケタ着順といいところなしで、有馬記念に臨む。この2走の大敗で人気を落としているのは間違いないが、今年G1を勝っているだけに、その実力は人気通りとは言えないだろう。
アルアインの戦績を見ると、一定の傾向がある。1コーナーで5番手以内にいると好走している。例外なのは2歳時の新馬戦と条件特別。これは5番手より後ろからでも快勝している。逆に5番手以内で掲示板すら落としたのが3歳時のシンザン記念(G3)で、終始5番手をキープしたものの6着に敗れている。
今年の戦績で言えば、金鯱賞は5番手、大阪杯は4番手、宝塚記念は3番手となっているが、天皇賞・秋は9番手、マイルCSは10番手で結果とレースの位置取りがはっきりリンクしているのがわかる。ちなみにもうひとつのG1勝ちを収めた皐月賞も3番手で1コーナーを通過している。
今回の有馬記念はアエロリットやキセキ、クロコスミアなど逃げ馬がそろっており、この馬たちを見る位置取りができればアルアインにもチャンスが回ってくる。