【2020年JRA3歳牝馬クラシック展望】「規格外の2歳女王」レシステンシアVS「巻き返す」リアアメリア? 有力な良血牝馬もそろってクラシックを制する馬は果たして⁉
米G1を2勝しているヨシダを半兄に持つサンクテュエール(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)と、菊花賞、天皇賞・春を制したフィエールマンを半兄に持つルーツドール(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
サンクテュエールは8月の新潟でデビュー。難なく勝ち上がると、アルテミスSへ駒を進める。ここではリアアメリアの前に3/4馬身差及ばず2着に終わる。
一方、ルーツドールは11月の東京でデビュー。2番手で前をうかがう競馬から直線で突き放し、5馬身差で圧勝した。
ともに3歳初戦に出世レースのシンザン記念を選び、このレースの結果次第では勢力図が変わる可能性がある。
次週の京成杯に出走を予定しているスカイグルーヴ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)にも注目しておきたい。
11月の東京でデビューしているが、東京2000mをまんまと逃げ切り、上がり最速の34.1秒で後続に5馬身差をつける圧巻のレースを披露した。
この馬も叔父に2冠馬のドゥラメンテがいる良血で、牡馬がクラシックへのステップとして使う京成杯に敢えて出走するあたり、陣営の期待度がうかがい知れる。
阪神JFの結果で、現時点ではレシステンシアが優位に立っているのは間違いないが、阪神JF以外のローテーションをたどっている牝馬も多い。桜花賞トライアルが始まる3月には、また評価が変わってくる可能性は十分にある。
桜花賞、そしてオークス(G1)に向け、有力馬たちの動向から目が離せない。