JRAアーモンドアイ「復帰戦」でいきなり大ピンチ!? G1級「日本馬5頭」圧勝のベンバトルが復活の走り!
10日、ドバイのメイダン競馬場でドバイターフ(G1)の前哨戦シングスピールS(G2)が行われ、地元のベンバトル(牡6歳、S.ビンスルール厩舎)が4馬身3/4差で圧勝。一昨年のドバイターフの覇者が、その健在ぶりを強烈にアピールした。
主戦のO.マーフィー騎手が日本で騎乗しているため、手綱を執ったC.スミヨン騎手も「朝の調教のような走り」と楽勝だったことをアピール。本馬を管理するビンスルール調教師も「今夜は90%の状態だった」と、まだ上積みがあることを強調している。
2018年のドバイターフには、日本からヴィブロス、ディアドラ、リアルスティール、クロコスミア、ネオリアリズムというG1級の強豪が出走したが、それらに3馬身以上の差を付ける圧勝劇を演じたのがベンバトルだ。
ビンスルール調教師が「ドバイターフはオプション」と話している通り、今春のターゲットはもちろんドバイターフ。日本馬にとって最大の強敵となることは間違いなさそうだ。
「昨年は英国遠征を敢行し、前哨戦のG2こそ勝ちましたが、クイーンエリザベス2世S(G1)では不良馬場に泣いて最下位。動向が注目されていました。
今春は再びドバイが挑戦の場になりますが、ドバイターフが行われるメイダンの芝1800mでは5戦4勝2着1回というスペシャリストぶり。今年も日本から多くの馬が挑戦することになりそうですが、この舞台のベンバトルに勝つのは骨が折れそうです」(競馬記者)
今春のドバイターフには、すでに昨年のエリザベス女王杯(G1)で復活勝利を上げたラッキーライラックや、香港マイル(G1)を制したアドマイヤマーズが一時登録を済ませている。
だが、何と言っても注目は昨年のドバイターフの覇者であり、有馬記念(G1)でキャリア初の惨敗を喫したアーモンドアイとの対決だろう。
「アーモンドアイは、ドバイターフとドバイシーマクラシック(G1)のダブル登録ですが、昨年末に2500mの有馬記念で惨敗したことを考慮すれば、やはり2400mのシーマクラシックよりも1800mのターフが本線でしょう。
ベンバトルは強敵になりそうですが、逆にいえば復活の狼煙を上げるには格好の相手。再び強いアーモンドアイを見せてほしいですね」(別の記者)
昨年末の有馬記念を惨敗したことで、最有力候補といわれていた年度代表馬の座をリスグラシューに譲ることとなったアーモンドアイ。今年は復活を懸けるシーズンとなるが、いきなり世界トップレベルとの一騎打ちになるかもしれない。