注目の凱旋門賞、混戦模様も実は「1強」!? マカヒキに立ちふさがる欧州最強・ポストポンドが世界から絶賛される理由
日本競馬の悲願、凱旋門賞(仏・G1)。日本からはご存知ダービー馬マカヒキ(牡3歳 栗東・友道厩舎)の出走が決まっており、上位人気に推されることが予想されている。
日本馬初の栄光を目指すマカヒキには、ここへきて「追い風」になるような情報も。8戦8勝の無敗で同レースに出走予定だった仏オークス馬ラクレッソニエール(牝3、JC.ルジェ厩舎)、同厩舎で仏ダービー、愛チャンピオンSを勝利したアルマンゾール(牡3)がともに凱旋門賞を回避することがわかったのだ。特にラクレッソニエールは、2013年に同レースに挑戦したオルフェーヴルやキズナの夢を完膚なきまでに打ち砕いたトレヴと同じ無敗の仏オークス馬。距離適性に疑問があったものの、3歳牝馬の台頭著しい同レースではもっとも恐ろしい存在だったに違いない。
ただ、当然ながらそこは世界最高峰の舞台。上位人気馬の一角が回避したところで、勝利への厳しさはさして変わらないだろう。欧州主要ブックメーカー各社が軒並み1番人気に推す英国最強の長距離ホース・ポストポンドが”今回も”日本に立ちふさがる。
春のドバイSCにおいて、日本競馬の「総大将」として期待を背負ったドゥラメンテをあっさりと完封。すでにKJ&QESを勝利し欧州最強クラスではあったが、ドバイの地でその強さを改めて知らしめた。ドゥラメンテが本調子ではなかった、落鉄の影響なども取りざたされたが、仮に万全でも着順が入れ替わったかは謎だ。
4歳中頃までは、好走するもなかなか勝ち味に薄い馬だったポストポンドだが、KJ&QESの勝利でその秘めたる能力が覚醒。以降は6連勝を飾りG1競走も4勝。フランスでも昨年のフォワ賞を勝利しており、ドバイでの走りを見ても母国でなければ力を発揮できないタイプではない。