JRA「軽すぎ牝馬」メロディーレーンが岩田望来と「記録だらけの大勝利」? 日経新春杯(G2)でも超軽量出走
19日(日)、今年初となるG2重賞レース・日経新春杯が京都競馬場で開催される。中長距離を得意とする有力古馬が始動戦に設定することも多いこの1戦に、小兵・メロディーレーン(牝4歳、栗東・森田直行厩舎)が出走を予定している。
メロディーレーンは昨年9月の3歳以上1勝クラス(芝2600m)で、上がり最速となる35秒1の末脚を発揮して2勝目をゲット。コースレコードを1秒9、JRAレコードを0秒2、JRA最少体重記録をマイナス2キロ、それぞれ更新する記録ずくめの勝利となった。
そして牝馬ながら菊花賞(G1)に挑戦。坂井瑠星騎手と初タッグを組み、最後方から競馬を展開。最後の直線では上がり最速タイとなる脚を見せて、勝ち馬ワールドプレミアから0.4秒差の5着と健闘してみせた。
「菊花賞を大いに沸かせたメロディーレーンは、昨年の12月に江坂特別(2勝クラス)で古馬と初顔合わせ。2番人気に支持され、早めに上がる積極的な競馬を見せたものの、最後の直線でこれからというときに、バラックパリンカに進路を塞がれるなどの不利にも泣いて4着に終わりました。
ただ、人気を下回る結果になりましたが、古馬とも十分に渡り合えるだけの力を持つことは証明できたと思います。今回もやってくれるはずです」(競馬誌ライター)
格上挑戦となるメロディーレーンだが、背負う斤量は出走馬中最軽量となる49キロ。前走よりも4キロも軽く、これは記録ずくめとなった2勝目と同じ斤量。期待をするなというのが無理というものだろう。
「JRA重賞における最少体重優勝記録は、83年に岡部幸雄騎手を背にニュージーランドT4歳Sを勝利したアップセッターの380キロです。これまでメロディーレーンは340キロ前後で出走しているので、ここで勝利をおさめることができれば、おそらくはこの記録も更新することになるはず。
鞍上は若手のホープである岩田望来騎手が務める予定。同世代の中ではいち早くG1競走でも騎乗するなど、大舞台での経験も着実に踏んでいます。これまで重賞では人気薄の馬に騎乗することがほとんどでしたが、メロディーレーンは上位人気も予想されています。ようやく巡ってきた重賞初勝利のチャンスですし、燃えているのではないでしょうか」(競馬記者)
山椒は小粒でもぴりりと辛い。小兵メロディーレーン×岩田望騎手のタッグの好走に期待したい。