JRA北村友一「1月0勝決定」騎乗停止の踏んだり蹴ったり……G1競走3勝から落差ありすぎ?
現在、騎手リーディングのトップは短期免許で来日中のO.マーフィー騎手。2位には川田将雅、3位に武豊騎手、そして4位にはC.ルメール騎手がつけている。
今年もおなじみのメンバーが上位を占めている。若手や中堅騎手たちには上位陣を脅かすような活躍が期待されているが、現状では難しそうだ。それどころか、次代を担うのと見られていたひとりの中堅騎手が不振にあえいでいる。北村友一騎手だ。
北村友騎手は一昨年に90勝をあげてブレイク。昨年は勝ち星こそ前年を下回ったものの、アルアインで大阪杯を優勝して悲願のG1初制覇を達成すると、下半期には秋華賞をクロノジェネシス、阪神ジュベナイルFをレシステンシアでそれぞれ勝利。これまで勝てなかったG1競走で3勝をあげたこともあり、中堅騎手というイメージを払拭し、トップクラスの騎手のひとりとして認知されはじめていた。
今年も近年同様の成績を残し、その評判を盤石のものとしたいところだった。だが、開幕1カ月を過ぎようとしているものの、いまだ0勝。さらに12日の京都12Rで、騎乗していたタニノミッションが外側に斜行したため、後続の馬がつまずくなど被害が出たとして、25日(土)から2月2日(日)まで、9日間の騎乗停止。2020年1月は未勝利で終わることが確定してしまった。
「北村友騎手は2020年初騎乗で1番人気に支持されるも5着。その後、これを含めて8度も1番人気の馬に乗りましたが、勝利を上げることが出来ませんでした。
また平場の1番人気では敗退を繰り返したものの、重賞に目を向けると京都金杯(G3)ではダイアトニックで2着に入り、日経新春杯(G2)でもレッドレオンで2着と結果を出していたんです。
馬質も調子もさほど悪くないだけに、本人としても早く1勝をあげたいという焦りがあったのかもしれません。1月は残念な結果に終わりましたが、騎乗停止明けの2月はこの鬱憤を晴らすかのような活躍を期待したいですね」(競馬誌ライター)
スランプの真っ只中にいる北村友騎手。お手馬には満票で最優秀2歳牝馬に選出されたレシステンシアがいる。今年は3月のチューリップ賞(G2)から始動し、クラシックをうかがう予定だというが、それまでには調子を取り戻しておきたいところだろう。
2月以降、北村友騎手が今年初勝利をあげ、そこから怒涛の勢いで勝利を積み重ねる姿を見たい。