JRA「凱旋門賞帰りは『NG』」時代の終焉? ブラストワンピース、キセキ、フィエールマン陣営が見せた技術力
実際、この日のAJCCでもブラストワンピースが唯一のG1馬ながら、単勝300円と“微妙な1番人気”となったのは、やはり「凱旋門賞帰り」を懸念したファンが少なくなかったからだろう。
しかし、結果は貫禄の1着。昨年10月以来と間隔はあったものの、見事な立て直しを見せた陣営の手腕が光った勝利だった。
「ブラストワンピースと共に凱旋門賞に挑戦したフィエールマンとキセキは、年末の有馬記念(G1)で復帰して4着と5着に好走。馬券に絡むことはできませんでしたが、アーモンドアイやリスグラシューら現役トップレベルが集った中で、実力は見せたと思います」(同)
出走12頭中、キセキこそ7着だったものの、ブラストワンピース11着、フィエールマン12着と、日本の競馬ファンからすれば「悲惨な印象」だけが残った昨年の凱旋門賞。しかし、復帰戦で遠征のダメージを心配する必要はなくなったのかもしれない。
数々の失敗を乗り越え、日々進化する日本のホースマンたち。改めて、昨年の凱旋門賞に挑んだ陣営のトライ精神、そしてリカバリー力に賞賛を送りたい。