JRA松岡正海騎手「落馬」担架で搬送……昨年の最優秀4歳以上牡馬ウインブライトの騎乗にも影響か
8日、東京競馬場で行われた6R・3歳未勝利は4番人気のエターナルボンド(牡3歳、美浦・伊藤圭三厩舎)が優勝。最後の直線で先に抜け出した1番人気リアムとの接戦を制した田辺裕信騎手の騎乗が光ったが、その後方でアクシデントがあった。
「後方で1頭落馬! 4番ゴールドミッションです!」
1頭取消となって14頭立てで争われた芝2400mのレース。最後の直線でエターナルボンドとリアムが一騎打ちを展開する一方、最後方を追走していたゴールドミッション(牡3歳、美浦・伊藤伸一厩舎)が転倒。騎乗していた松岡正海騎手も投げ出されるように落馬した。
レース後、東京競馬のアナウンスからは「他馬に関係なく、故障による落馬」との発表があったが、松岡騎手もゴールドミッションもすぐには立ち上がれない状況……。係員が駆けつけ、馬運車も到着したが、人馬ともただ事でないことはすぐにわかったようだ。
「まだJRAから詳細の発表はありませんが、人馬とも非常に心配です。松岡騎手は担架で運ばれていましたし、ゴールドミッションの方は前脚を故障したとの情報も。自力で馬運車に乗ることができないほどの重傷のようです。
松岡騎手は意識はあるようですが、足を負傷したようで、騎乗続行は不可能との判断になりました。これから病院に向かうそうです」(競馬記者)
このアクシデントによって、松岡騎手は以後の騎乗がすべて乗り替わりに。関東では、昨秋に戸崎圭太騎手が、年始に三浦皇成騎手がそれぞれ落馬によって戦線を離脱しており、またも関東の有力騎手をアクシデントが襲った。
松岡騎手といえば昨年、香港でG1競走を2勝し、2019年の最優秀4歳以上牡馬に選出されたウインブライトの主戦として知られている。本馬は3月1日に中山競馬場で行われる中山記念(G2)からの始動が予定されており、主戦騎手の容体が気に掛かるところだ。