JRAクロノジェネシス北村友一「(自身も)波に乗りたいです。乗っていかないといけない」京都記念(G2)カレンブーケドールとの対決制し今年初重賞ゲット
16日の京都11R第113回京都記念(G2)は北村友一騎手のクロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)が、津村明秀騎手のカレンブーケドール(牝4、美浦・国枝栄厩舎)の追撃を2馬身半差退けて優勝した。
北村友騎手は2020年重賞初勝利をプレゼントしてくれた相棒に「強かったです。4コーナーを回ってくる時の手応え通りに最後まで脚を使ってくれたと思います。体重が示す通り、馬に幅が出てパワーアップしたと思います」と手応え十分。
アメリカズカップの大逃げに惑わされることなく、好位3番手を追走。ステイフーリッシュを競り落として先頭に立つとそのまま押し切った。
昨年のエリザベス女王杯(G1)では絶好の位置で競馬をしながら前の馬を捕まえられないどころか、後ろからも交わされて5着に敗退。加えて2400mのオークス(G1)でもゴール前で失速したことでささやかれていた距離に対する不安も払拭した。
そのエリザベス女王杯以来となった馬体はプラス12キロ。440キロでデビューした馬が、460キロとまで増えた。北村騎手は「体重が示す通り、馬に幅が出てパワーアップしたと思います」と成長力を評価した。
土曜の11R洛陽S(L)をヴァルディゼールで勝利し、54連敗で2020年未勝利という不名誉な記録をストップした北村友一騎手にとって、秋華賞(G1)を勝たせてくれたクロノジェネシスで京都記念を勝てたことは非常に大きな意味があった。
メインレースを勝った勢いそのまま、12Rも5番人気シャドウハンターで勝利して連勝。ここまでのスランプが嘘のような快進撃だ。
また、「(自身も)波に乗りたいです。乗っていかないといけないと思います」と気を引き締めた。
古馬となって初となる重賞勝ちは人馬ともに春のG1を見据えて大きな自信となったに違いない。
北村友一騎手とクロノジェネシスのコンビから今後も目が離せない。