【小倉大賞典(G3)展望】大器ヴェロックス「異例」の参戦!? 荒れるハンデ重賞で粒ぞろいのメンバーが迎え撃つ!
23日(日)は東京競馬場でフェブラリーS(G1)が行われ、小倉競馬場では小倉大賞典(G3)が開催される。G1レースの裏開催のため、注目度は低くなりがちだが、今年はクラシックを完走したヴェロックスをはじめ、粒ぞろいのメンバー構成となっている。
まず本命視されているのはヴェロックス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)。
昨年は皐月賞(G1)2着、日本ダービー(G1)3着、菊花賞(G1)3着とクラシック3戦で馬券圏内をキープ。惜しくも戴冠こそならなかったが、世代屈指の実力を持つことを証明した。だが有馬記念(G1)では8着と、一線級の古馬に跳ね返されて終わった。
今年は短距離重賞シルクロードS(G3)に登録していたことも話題となったが、回避。京都記念、中山記念らも候補にあがっていたものの、小倉大賞典を始動戦に選んだようだ。ここでは重い斤量を背負うことも考えられる。そのハンデを跳ね除ける走りを見せることができるか。
ジナンボー(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)はそろそろ結果を出したいところ。
昨年、ジューンS(3勝クラス)を快勝してOP入りすると、続く新潟記念(G3)では好位追走から直線伸びてタイム差ナシの2着。先に抜け出した勝ち馬ユーキャンスマイルを交わすことはできなかったが、重賞初勝利にあと一歩まで迫ってみせた。
G1初挑戦となったジャパンC(G1)は強力なメンバー相手に13着と大敗を喫したものの、このクラスならば巻き返しも十分可能。初タッグとなるA.シュタルケ騎手の手綱さばきにも注目したい。
潜在能力を侮ると痛い目に遭いそうなのが、カデナ(牡6歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。
長期に渡りスランプに陥っていたが、昨年の福島民報杯(L)、巴賞(OP)でともに3着と馬券圏内をキープ。そして小倉記念(G3)では上がり最速の脚を使い、勝ち馬とはタイム差ナシの2着、新潟記念(G3)でも後方から脚を伸ばして3着に入った。
その後、昨年の天皇賞・秋(G1)13着、今年の始動戦の中山金杯(G3)11着と、昨夏の走りがウソのように大敗したが、ローカル開催ならばまだ巻き返しも可能なはず。17年の弥生賞(G2)以来となる重賞制覇を狙いたい。