JRA中山記念(G2)福永インディチャンプに「昨日の友は今日の敵」!? 「代打池添」でペルシアンナイトに一発!
まるでG1のような豪華メンバーが揃った中山記念(G2)だが、実績の割に人気がなさそうなのがペルシアンナイト(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)だ。昨年のマイルCS(G1)ではダノンキングリーに先着し、香港マイル(G1)ではインディチャンプにも先着した馬である。
同馬はこれまで17年の皐月賞(G1)を2着、18年の大阪杯(G1)を2着、マイルCS(G1)にいたっては、17年1着、18年2着、19年3着と3年連続3着以内という実績がある。出走メンバーでは人気こそ後れを取っても、これまで積み重ねた実績はトップクラスといえる実力を持っている。
皐月賞、大阪杯と芝2000mのG1で2着が2回あるように中山記念の芝1800mの距離は全く問題ないといえるだろう。
1週前の追い切りでは池添騎手を背に、栗東CWを一杯に追って6F82秒6~1F11秒6の好時計をマークした。追われてからの反応は上々で、併せたシロニイにも0秒4の先着。乗り込み量も十分で、太め感はない。
管理する池江泰寿調教師も「道中は鞍上と息がピッタリだったし、順調に来ているんじゃないでしょうか」と手応えを感じている。陣営によると、12月の香港マイルから2月の東京新聞杯では間隔が詰まり過ぎるため、ちょうどいい中山記念を選択したとのこと。中山記念の後はドバイを視野に入れているようだ。
注目となるのがペルシアンナイトの鞍上が池添謙一騎手に乗り替わったことである。池添騎手といえば、昨秋のマイルCSを直前で騎乗停止となった福永祐一騎手の代打としてインディチャンプを初騎乗ながら鮮やかに乗りこなし、見事に大役を果たした。
また、池添騎手はこの他にも前走騎手からの乗り替りでG1を勝っていることでも有名だ。近年では17年の桜花賞(G1)を浜中俊騎手から乗り替わった8番人気レーヌミノル、11年のマイルCSは田辺裕信騎手から乗り替わった5番人気エイシンアポロン、自身のG1初勝利となった2002年の桜花賞もやはり、O.ペリエ騎手から乗り替わった13番人気アローキャリーでの勝利だった。
ここまで結果を出しているともう「代打の池添」といっても過言ではない。
マイルCSで心強いパートナーだったインディチャンプにとっては、一転して「昨日の友は今日の敵」といえるだろう。かつてほど乗り替りが珍しくなくなった近年の競馬界とはいえ、非常に厄介なライバルとして立ちはだかることとなった。