JRAダノンキングリー横山典弘で大阪杯(G1)へ!? 戸崎騎手の復帰見込みは……
1日に行われた中山記念(G2)はダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)が重賞3勝目の勝利を挙げた。
昨年は共同通信杯(G3)、毎日王冠(G2)で重賞2勝を挙げる活躍も、皐月賞(G1)3着、日本ダービー(G1)2着、マイルCS(G1)5着とG1の舞台では勝ちきれないレースが続いた。中山記念はG1馬5頭を下しての勝利。念願のG1獲りへ幸先のいいスタートとなった。
今回ダノンキングリーに騎乗したのは横山典弘騎手。主戦の戸崎圭太騎手に代わり、マイルCSから手綱を取っている。戸崎騎手は昨年11月にJBCレディスクラシック(G1)で騎乗した際に落馬負傷。右肘の開放骨折の診断を受け、復帰に向けてリハビリ中だ。
『競馬ラボ』の連載コラムで、気になる戸崎騎手の復帰に向けての近況も報告されている。
2月28日更新の内容では、南関東所属の真島大輔騎手、御神本訓史騎手、繁田健一騎手の応援で、フェブラリーS(G1)の開催日に東京競馬場を訪れたことを明かしている。体調面では、“ジョギングを再開したこと”や“肘の可動域が広がったこと”を話しており順調な経過が伺える。
またコラム内で、インタビューアーの「東京開催が終わり、中山開催が開幕。次の東京では戻れるといいですね」という問いに「そうですね」と返答しており、早ければ次回の東京開催(4月25日~)以降を復帰の目標としていることがわかる。過去にも、前後する可能性を含めて5月が復帰の目途と話しているため、予定は変わっていないようだ。
復帰に向け順調そうだが、ダノンキングリーの次走は4月5日に行われる大阪杯(G1)を予定している。戸崎騎手の復帰は間に合わないため、引き続き横山典騎手が手綱を取ることになりそうだ。
先週、関西では浜中俊騎手が復帰し、いきなり土日で重賞を含む3勝を挙げる大活躍。また今週から関東で三浦皇成騎手が復帰する。うれしいニュースが続いているだけに、関東トップジョッキーの戸崎騎手の復帰も待ち望まれている。
3月2日現在のリーディング状況は、TOP10は関西所属ジョッキーに独占され、関東トップの大野拓弥騎手、横山典騎手が12勝で全国14位、15位の体たらく。戸崎騎手の復帰はジョッキー界の西高東低を打破することにも期待がかかる。
今は戸崎騎手の早期復帰を祈るばかり。そして復帰後の活躍、ダノンキングリーとのコンビがG1制覇する日が待ち遠しい。