JRAマルターズディオサ「低評価」に反撃!? チューリップ賞(G2)阪神JF2着馬の意地を見せる!
7日(土)に阪神競馬場にて桜花賞トライアル・チューリップ賞(G2)が開催される。
過去10年で7勝している阪神JF(G1)からの始動組だが、今年はその阪神JFの1着〜4着馬がそろって出走する。現時点での『netkeiba.com』の予想オッズでも、勝ち馬のレシステンシアを筆頭に、クラヴァシュドール、ウーマンズハートの順で人気になっている。
だが、クラヴァシュドールは3着馬で、ウーマンズハートは4着馬だ。2着に入ったマルターズディオサ(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)は3着、4着馬より評価が低い5番人気に甘んじている。
クラヴァシュドールの人気の原因はサウジアラビアRC(G3)で、あの「サリオス」の2着に入ったことが挙げられる。確かに0.2秒のタイム差は大健闘と言え、阪神JFでもマルターズディオサとタイム差なしの3着なので、そこも買われているのだろう。
ウーマンズハートは新潟2歳S(G3)の勝ち馬。ほかに重賞を勝ってここに臨んでいるのは、スマイルカナとレシステンシアの2頭しかおらず、実績で有利な阪神JF組なのが評価されていると言える。
では、マルターズディオサが上記2頭に劣るかといえば、そんなことはない。
クラヴァシュドールと比べれば、マルターズディオサは2勝している強みがある。また、同じ2勝でもウーマンズハートと比べると、阪神JFではマルターズディオサが0.4秒先着している。何より、阪神JFでは両馬より先着しているのが実力の証しと言えよう。
また、2走前のサフラン賞(1勝クラス)だが、ここではクイーンC(G3)で2着になったマジックキャッスルを抑えて勝利している。マジックキャッスルは2歳時にファンタジーS(G3)でレシステンシアの0.2秒差で2着になった実力馬。相手関係から考えても見劣りするものではない。
ある意味、実力に比して不当な評価となっているとも言える。
過去10年のチューリップ賞で阪神JFの2着馬は2勝3着3回と好成績を収めている。阪神JF勝ち馬の3勝2着1回に劣らぬ成績だ。
中間の調整も順調なようだ。美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、3頭併せの真ん中で手応え優勢でゴール。5F 66.2-37.5-12.2秒の好タイムを記録している。手塚調教師も「動きは申し分ない。地力はヒケを取らないはず」と自信を覗かせるコメントを残している。
4戦消化して2勝2着2回とパーフェクト連対中。阪神JFで負かした馬より低い「不当」な評価をレースで覆す可能性は十分にある。