JRA絶好調ダノンスマッシュに「ダノンの呪い」の不安!? 安田調教師「100点」オーシャンS(G3)必勝態勢も本番は……?
7日(土)に中山競馬場で開催されるオーシャンS(G3)には、ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)が悲願のG1制覇に向けて出走する。昨年のスプリンターズS(G1)で苦汁を飲まされた相手タワーオブロンドンも出走するため、高松宮記念(G1)の前にリベンジしたいところだ。
昨年のスプリントG1ではともに1番人気に推されるも、高松宮記念が4着、スプリンターズSが3着。前哨戦のシルクロードS(G3)、キーンランドC(G3)は勝っているが、G1の舞台では勝利まであと1歩届かない。
ダノンスマッシュにとって、もどかしい1年になったが今年、また繰り返してしまわないか心配だ。
4日、栗東坂路コースで川田騎手を背に最終追い切りを行い、4ハロン49.8秒ラスト11.9秒の超好時計をマーク。安田調教師も「今日の追い切りは100点をあげても問題ない」と、自信の仕上がりだ。オーシャンSではタワーオブロンドンが58kgを背負うのに対して、56kgで出走できるアドバンテージもある。必勝態勢は整ったと言っても過言ではないだろう。
先週は同じ馬主のダノンキングリーが中山記念(G2)を制し、次走の大阪杯(G1)に向けて順調さをアピールした。今週はダノンスマッシュの勝利に期待がかかる。
しかし、気になる「ある数字」が存在する……。
馬主のダノックスは上記2頭のほかにもダノンプレミアム、ダノンファンタジーといった有力馬を所有している。昨年は所有馬合計で重賞「9勝」の大活躍。しかし、G1は「0勝」と寂しい内容だ。
ダノンスマッシュ以外の馬も前哨戦は勝っているが、G1では勝てていないということである。
ダノンプレミアムは金鯱賞(G2)、マイラーズC(G2)を制すも、安田記念(G1)は不利の影響で大敗、天皇賞・秋(G1)とマイルCS(G1)はどちらも2着に惜敗している。
またダノンファンタジーもトライアルレースのチューリップ賞(G2)、ローズS(G2)を勝つも、本番の牝馬クラシックは全敗。ほかにも、ダノンキングリー、ダノンチェイサーも同様だ。