JRA「ルメール→川田」乗り替わりはプラスorマイナス? 金鯱賞(G2)ロードマイウェイが「カナロア超え」6連勝へ!

 昨年6月から12月にかけて5連勝と勢いに乗るロードマイウェイ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が6連勝を懸け、15日(日)の中京メインレース金鯱賞(G2)に出走する。

 同じロードホースクラブの先輩にはG1通算5勝のロードカナロアがいるが、そんな歴史的名馬も6連勝は一度もなかった(5連勝は2度記録)。ロードマイウェイが金鯱賞を制覇すれば、連勝の数で偉大な先輩を超えることになる。

 9日午後5時現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは同世代のサートゥルナーリアに次ぐ2番人気に支持されているロードマイウェイ。前走のチャレンジC(G3)で重賞初挑戦初制覇を飾ったばかりだが、G1・2勝の実績を誇るサートゥルナーリアを逆転できる要素はあるのだろうか。

 まずはコース適性という点ではロードマイウェイに分がある。2頭はともに中京競馬場に初参戦だが、左回りコースはロードマイウェイの「3-0-0-1」に対し、サートゥルナーリアは「0-0-0-2」。左回り苦手説を払拭する立場のサートゥルナーリアに対し、ロードマイウェイは4戦3勝とすでに結果を残している。

 さらに斤量面でもロードマイウェイが2kgのアドバンテージを握っている。別定戦のこのレースでサートゥルナーリアは自身初の58kgを背負う。一方、ロードマイウェイの斤量は56kg。大阪杯で再び激突する可能性もあり、2kg差の今回はロードマイウェイにとって簡単に負けるわけにはいかない一戦だろう。

 ただし、ロードマイウェイの近5走はいずれも54kgという軽い斤量での勝利だった。ロードマイウェイ自身も前走から2kgの斤量増になるため、その不安を払拭する必要がある。

 そしてロードマイウェイにとって最大の不安は、C.ルメール騎手から川田将雅騎手への乗り替わりだろう。川田騎手は現在、全国リーディング断トツの47勝を挙げている。一方、サートゥルナーリアに騎乗するC.ルメール騎手はリーディング2位の36勝。一流騎手から一流騎手への乗り替わりだけにあまりマイナス要素にはならなそうだが、過去5年のデータを見るとそうとも言い切れない。

 2015年以降、C.ルメール騎手から川田騎手への乗り替わりは全部で78機会あった。前走C.ルメールの時の川田騎手の成績は「11-13-16-38」。勝率にすると14.1%である。同期間の川田騎手の通算勝率は19.1%なので、前走がC.ルメール騎手の時の勝率は平均を下回っていることがわかる。

 2015年以降、川田騎手への乗り替わり機会が50回以上あった騎手はC.ルメールを含め10人を数える。その10人の中でも前走C.ルメール騎手の時の勝率が最も低い。

【川田将雅騎手、前走騎手別成績、2015年以降、50機会以上】
前走騎手  着別度数 勝率 連対率 複勝率
北村友一 16-9-4-26/55 29.1% 45.5% 52.7%
和田竜二 15-8-6-26/55 27.3% 41.8% 52.7%
福永祐一 22-19-7-42/90 24.4% 45.6% 53.3%
藤岡康太 14-6-7-36/63 22.2% 31.7% 42.9%
岩田康誠 14-6-14-33/67 20.9% 29.9% 50.7%
浜中俊 13-11-8-34/66 19.7% 36.4% 48.5%
武豊 10-10-8-29/57 17.5% 35.1% 49.1%
戸崎圭太 13-14-13-46/86 15.1% 31.4% 46.5%
M.デムーロ17-19-16-63/115 14.8% 31.3% 45.2%
C.ルメール 11-13-16-38/78 14.1% 30.8% 51.3%

 上記の通り、北村友一騎手や和田竜二騎手から乗り替わった時の川田騎手の勝率は25%を超えているが、C.ルメール騎手から乗り替わり時の勝率は大きく劣っている。M.デムーロ騎手からの乗り替わりも勝率は低く、「外国人騎手から川田騎手への乗り替わりは危険」という傾向がうかがえる。

 実際に先週の大阪城S(L)でも川田騎手は前走C.ルメール騎手だったセンテリュオに騎乗し、3番人気で5着に敗退。今年のシンザン記念(G3)ではルーツドールが1番人気で7着に沈んでいる。

 人馬ともに試金石となる一戦。ロードマイウェイは金鯱賞で連勝を伸ばすことはできるだろうか。

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