世界最高賞金「11億円没収」も!? サウジC優勝マキシマムセキュリティにドーピング疑惑!?

 米競馬界に衝撃が走った。

 9日、アメリカのブラッドホース電子版が、ジェイソン・サーヴィス調教師を含む複数の競馬関係者が競走馬に対するドーピングの容疑で起訴されたことを報じた。

 米連邦検察の起訴状によると、サーヴィス師はすべての管理馬に対し、ひそかに入手したパフォーマンスを上げる効果のある薬物を投与していた疑い。また、サーヴィス師のほかにも昨年のドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬エックスワイジェットを管理するナヴァロ師にも容疑がかかっており、親しい獣医などとともに組織的な犯行と見られているようだ。

 訴追された獣医や関係スタッフの数は27人に及び、すでに連邦捜査局(FBI)も捜査を行っているという。

 また、今回の容疑は、米連邦検察が訴追した中では米競馬史上最大規模になるという。検察によれば、不正行為を指摘されている27人が、「残酷かつ非人道的」に馬を扱っていた証拠が見つかったというショッキングな情報もある。

 ドーピングによって心臓への負担、骨折につながる過労、故障のリスクが増加し、場合によっては死に至るケースもあったといわれている。その中でも特に注目されるのは、サーヴィス師が「自身が管理するすべての競走馬」に運動能力向上剤を投与していたとされていることだろう。

 そこで注目されるのは2月29日の第1回サウジCを制したマキシマムセキュリティである。マキシマムセキュリティは昨年のケンタッキーダービー(G1)で1位入線を果たしながら、他の馬の進路を妨害したとして17着降着となったことでも話題となった馬である。

 同馬を管理するサーヴィス師の容疑であれば、当然ながら疑惑の対象となることは免れない。

 となると問題は、世界最高額となる約11億円といわれる優勝賞金の行方だ。先日、サウジCの2着馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手が、鞭の過剰使用で史上最高額となる約2310万円の罰金を没収されたことが話題になったばかり。

 もし、今回のドーピング容疑でマキシマムセキュリティが失格にでもなると、スミス騎手の罰金どころではない。それこそ前代未聞のスキャンダルとなることは間違いないだろう。

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