JRA藤田菜七子騎手「待望」の復帰!「20日になると思う」落馬負傷、サウジ断念乗り越え
2月15日の小倉競馬で落馬し、故障した藤田菜七子騎手が3月20日(金)から実戦復帰する見込みということがわかった。
菜七子騎手は小倉競馬場の5R(3歳未勝利)で、4番人気のランサムトラップに騎乗。向正面で中団やや後方に位置していたが、そこから上がっていこうと外に持ち出した瞬間にバランスを崩して落馬。JRAからは左鎖骨を骨折したと発表されていた。
負傷した菜七子騎手は、左鎖骨にプレートを入れる手術した後に退院。復帰に向けてリハビリやトレーニングに励んでいたという。今回の復帰について、菜七子騎手の師にあたる根本康広調教師は、あくまで医師の診断次第としながらも順調ならば、「競馬への復帰は20日になると思います」と復帰のプランを明かしている。
「菜七子騎手は、今年の1月11日に2020年初勝利を飾ると同時に通算101勝目を達成。晴れて見習い騎手を卒業しました。このため菜七子騎手は、昨年制定された女性騎手の減量特典2キロがあるものの、これまでよりも重い斤量を背負って騎乗することになったんです。
そのため苦戦することも予想されたのですが、そんなのどこ吹く風とばかりに、2月に入って早々と7勝目をあげ、例年を上回る勝ち数を重ねるなど好調。
また月末にはサウジアラビアの『2020 STCインターナショナルジョッキーズチャレンジ』にも招待されていました。L.デットーリ騎手、R.ムーア騎手、O.ペリエ騎手、L.オールプレス騎手など男女各7名の招待騎手によって争われることもあり、世界トップレベルの騎手たちの騎乗のすごさを間近で感じるまたとない機会だったのですが、落馬故障のため不参加。本人としてもさぞ無念だったはずなので、これをバネにさらなる活躍を見せてほしいですね」(競馬誌ライター)
菜七子騎手は故障する前から、主戦を務めるコパノキッキングで4月8日(水)の東京スプリント(G3)に向かうと発表されていた。落馬負傷したため、コンビ継続が不安視されていたが、このまま問題がなければ、無事に挑戦することができそうだ。
菜七子騎手の復活の舞台は3日間開催が予定されている中山競馬場となるという。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、中央競馬では無観客競馬の開催が始まるなど、暗い空気が漂っている。菜七子騎手には、それを吹き飛ばすような活躍を見せてもらいたい。