【阪神大賞典(G2)展望】「G1馬は1頭のみ」春の天皇賞に向け、絶対に負けられないキセキ! 宝塚記念以来となる川田と再コンビ結成

 22日、日曜阪神メインは阪神大賞典(G2)が行われる。春の天皇賞(G1)を見据える重要なステップレースとなる。

 注目はなんといっても菊花賞以来のG1勝利を目論むキセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)だろう。有馬記念以来の競馬となるが、2月8日の初時計から順調に乗りこまれており、状態については万全だ。

 11日の1週前追い切りでは6F80秒7-37秒3-11秒9と軽快に駆け抜けた。G1でも安定して好走する一方、あと一歩で勝ち切れないレースが続く。17年の菊花賞で勝利の美酒に酔ってから約2年半近く勝ち星から遠ざかっている。

 近3走、C.スミヨン騎手、R.ムーア騎手が手綱を取ったが、今回は昨年の宝塚記念(G1)を2着に敗れて以来となる川田将雅騎手とのコンビ。出走メンバーを見渡してもキセキ以外にG1馬はおらず、明らかに格上の存在だ。まずはこのレースで勝利を収め、幸先いいスタートを切りたい。

 ユーキャンスマイル(牡5、栗東・友道康夫厩舎)も今年こそ飛躍の年としたい1頭だ。G1競走ではこれまで、4戦して3着、5着、4着、5着と好戦している。キセキを倒して春の天皇賞に名乗りを上げたいところ。

 12日の1週前追い切りは、荻野琢真騎手(レースは岩田康誠騎手)を背にポリトラックで6F78秒8-11秒5の好時計をマーク。友道師は「このひと追いで変わってくると思う。調教の動きと競馬が直結する馬。去年より体が絞れて胴も伸びた」と充実ぶりに確かな手応えを感じている。

 メイショウテンゲン(牡4、栗東・池添兼雄厩舎)は、ダイヤモンドS(G3)で2着と復調を感じられる走りだった。馬券に絡んだのは昨年の弥生賞(G2)以来の6戦ぶりとなったが、その前のステイヤーズS(G2)でも4着と長距離適性がありそう。

 ムイトオブリガード(牡6、栗東・角田晃一厩舎)は、父母エアグルーヴ×母母シンコウラブリィの良血でもある。昨年のアルゼンチン共和国杯(G2)で待望の重賞勝ちを収めると、果敢に挑戦したジャパンC(G1)でも8着と好走した。キセキとは父ルーラーシップ対決となる。

 それ以外にも3連勝中のボスジラ(牡4、美浦・国枝栄厩舎)、昨年の京都大賞典(G2)を勝ったドレッドノータス(セ7、栗東・矢作芳人厩舎)、タイセイトレイル(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)、メロディーレーン(牝4、栗東・森田直行厩舎)らも出走を予定している。

 第68回阪神大賞典は22日、15時35分の発走だ。

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