【フラワーC(G3)展望】C.ルメール騎手からの「乗り替わり」が鍵!? 上位人気レッドルレーヴ、シーズンズギフト、ミアマンテらが初コンビ!!

 今週末の中央競馬は20日(金)、21日(土)、22日(日)の3日間開催となる。その初日20日(金)には、中山競馬場で3歳牝馬によるフラワーC(G3)が行われる。

 芝1800m戦ということで、桜花賞よりもオークスを見据えた一戦と考えるべきかもしれない。遅れてきた大物が出現するレースでもあり、今年もそんな「大物候補」の名前がある。

『netkeiba.com』で、予想単勝オッズ3.0倍の1番人気に評価されているのがレッドルレーヴ(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

 キングカメハメハ産駒で、母ラストグルーヴはディープインパクトとエアグルーヴという、日本競馬史に残る名馬同士の配合により産まれた牝馬だった。

 そんな良血馬だけに、人気を集めているのだろう。今回はドバイ遠征で不在となる、主戦のC.ルメール騎手に代わり、L.ヒューイットソン騎手が手綱を取る。短期免許で今月7日(土)からJRAで騎乗を開始して、既に5勝を挙げているヒューイットソン騎手なら、乗り替わりでも不安は少ないだろう。

 だが、1月に中山で未勝利戦を勝ち上がったばかりの1勝馬だ。実績なら無傷の2戦2勝という馬が2頭登録している。

 同じ中山の芝1800m戦・若竹賞(1勝クラス)を勝って2戦2勝のシーズンズギフト(牝3歳、美浦・黒岩陽一厩舎)は、ルメール騎手から横山典弘騎手に乗り替わりで参戦。エピファネイアの初年度産駒で、勝利すれば産駒の重賞初勝利となる。

 若竹賞のレース後、ルメール騎手は「コントロールが利かない馬。直線も内にもたれて走っていた」と語る。まだ気性面に課題が残るのだろう。だが見方を変えれば、まだまだ成長の余地が大きいということでもある。

 もう1頭の2勝馬は、昨年11月の東京・ベコニア賞(1勝クラス)を勝利しているミアマンテ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)である。こちらは今回、ルメール騎手から丸山元気騎手に乗り替わりとなる。

 ミアマンテは9月の新馬戦が重馬場、ベゴニア賞は不良馬場での勝利だった。良馬場での時計勝負に課題が残るが、タフな競馬を経験している分、パワーで距離延長を乗り切る可能性は十分にある。

 レッドルレーヴ、シーズンズギフト、ミアマンテの3頭に共通するのは、いずれもルメール騎手から他の騎手に鞍上が乗り替わりとなる点。しかも3頭とも初コンビでの参戦となる。『netkeiba.com』の予想単勝オッズでは、この3頭が1~3番人気だが「乗り替わり」がレースにどう影響するか。

 この3頭以外では、阪神JF(G1)で8着に敗れた以外はこれまで全て連対している、吉田隼人騎手騎乗のクリスティ(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、フェアリーS(G3)で3着に入った、池添謙一騎手騎乗のポレンティア(牝3歳、美浦・田中博康厩舎)が有力視されている。

 クリスティとポレンティアは、乗り替わりがない。ルメール騎手から乗り替わる馬か? それとも乗り替わりがない馬か? といった点にも注目が集まる。

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