ルメデムを抑え「ヨットーリ」がサウジアラビアRC制覇! 勝ち馬ブレスジャーニーは「あの射殺事件」牧場の生産で……
8日に東京競馬場で行われたサウジアラビアRC(G3)は、 直線で抜け出した3番人気ブレスジャーニー(牡2 美浦・本間厩舎)が勝利。鞍上は柴田善臣騎手。
父バトルプラン母父タニノギムレットというかなり渋い血統の同馬だが、2着ダンビュライトや3着クライムメジャーという良血馬を抑え、1・1/4馬身での完勝。前身となるいちょうS時代から多くのG1ホースを輩出してきた同レースだけに、今後にも大きな期待が持てそうだ。
ちなみに、手綱を取った柴田騎手は50歳になってこれが初の重賞制覇。本人もインタビューで「60歳までいっちゃおうか」とノリノリの様子だ。
久々の重賞勝利、しかも2、3着の鞍上はC.ルメールにM.デムーロという今をときめくJRA外国人騎手の2人。彼らを押しのけて重賞制覇をしたことに、ファンからも「先生がやってくれた」「今日はヨットーリ(デットーリをもじっている)が緊急来日」と祝福の声が上がっている。
ブレスジャーニーは血統、騎手、厩舎などどれもが渋い。しかも生産牧場は、経営者が競走馬を射殺する事件が起きたあの競優牧場で、レース前日である7日に有罪判決を受けているなど、暗いエピソードも内包しているのだ。
そんな中、期待の大きい素質馬を向こうに回しての勝利。ファンとしてもこういった「ドラマのある馬」は応援したくなるのが常である。今後の活躍に期待したいところだ。