JRA川田将雅「左回りは乗っていないので」高松宮記念(G1)コース不安なし!ダノンスマッシュ「好枠」ゲットで「ジンクス」払拭なるか!?
27日、日曜に中京競馬場で開催される高松宮記念(G1)の枠順が発表された。中京競馬場改修工事後、同レースの馬番別の成績では「内枠有利」の傾向がある。そのため、多くのファンは枠順発表が待ち遠しかっただろう。
実際に改修後の過去8年の成績は下記の通りだ。
1~9番【6,4,6,56】勝率8.3%、連対率13.9%、複勝率22.2%
10~18番【2,4,2,63】勝率2.8%、連対率8.5%、複勝率11.3%
数字からわかるように圧倒的に好成績は内に集中している。さらに過去4年は10番より外枠の馬は、一度も馬券に絡んでいない状況だ。
今年、ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)は「6」番枠を引き当て、悲願の初G1制覇に1歩前進したのではないだろうか。
昨年の高松宮記念は、13番枠から出走して4着に敗れた。鞍上の北村友一騎手は「4コーナーで、外に押し出されるようになったのが痛かった」と敗因を述べている。終始外を回ったレース展開のため、外枠が災いした形だ。
しかし、今年は見事内枠を引き当てた。安田調教師も「枠順は真ん中から内ぐらいがいいですね」と語っており、去年の二の舞とはならないだろう。
さらに今年はジョッキーも後押しになる。
昨年の夏以降コンビを組んでいる川田将雅騎手は、今週末は当初ドバイ遠征の予定だったため、ダノンスマッシュに騎乗できないはずだった。しかし、ドバイ開催が中止となり、急遽騎乗が決まった。川田騎手とダノンスマッシュのコンビは【2,0,1,0】と抜群の相性を誇っている。
さらに1度も勝ったことのない左回りについても、鞍上は自信があるようだ。「私自身左回りは乗っていないのですが、そこに関しては心配していません」と川田騎手はきっぱり。たしかに昨年の高松宮記念を除けば、ほかのレースはすべて1400m以上の距離での敗戦。短距離戦となれば、度外視できる内容だろう。
しかし、唯一の不安材料として「ダノンG1連敗」のジンクスがある。
オーナーであるダノックスの所有馬は、昨年のG1レースで上位人気に推されるも未勝利に終わった。現在G1レース「11」連敗中だ。この忌まわしい記録は、昨年のダノンスマッシュの高松宮記念から続いている。
だが、今年のダノンスマッシュは「好枠」ゲットに加え、急遽「鞍上」復活と流れが来ている。高松宮記念でダノンのジンクスを、自ら払拭することに期待したい。