JRA理事「来週中止ない」桜花賞(G1)予定通り開催の方針。職員が新型コロナウイルス感染も接触3騎手は健康問題なし
首の皮一枚つながったということだろうか。
JRA(日本中央競馬会)は4日、20代の男性職員が新型コロナウイルスに感染し、接触の可能性があった3騎手を自宅待機としたが、当面の開催を続ける方針であることを発表した。
阪神競馬場の調整ルームの執務者である男性職員は29日、調整ルーム内で中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)を藤懸貴志、川須栄彦、岩崎翼の3騎手と観戦。その翌日に発熱し、2日にPCR検査を受けた結果、陽性だったという。
しかし、接触のあった3騎手は現段階で健康状態は良好。発熱などの症状もないという。自宅待機の期間は未定だが、早期の復帰も検討されそうだ。
本件に対して、JRAの福田正二審判担当理事は「JRAとしては来週以降も、予定通り競馬を実施したいと考えている。来週の状況を精査して、その都度、適切に対応したい」と話し、来週末に予定されている桜花賞(G1)などの競馬開催が現段階で中止になるということはなさそうだ。
ただ、接触があった3人の騎手と他の騎手との接触については「ほぼない。全くではない」と応じている。
また、同担当理事は「ファンの皆様に多大なるご心配をおかけして、お詫び申し上げます。1日も早く、JRA、競馬開催への信頼を取り戻すべく、いっそうの感染防止に務めて参りたい」とコメント。
現役最多勝を誇る名伯楽・藤沢和雄調教師が「競馬をさせてもらっているだけで奇跡」と話す現状だが、1日も早い通常開催を祈りたい。