リオンディーズ、浅屈腱繋部分不全断裂で引退。3歳勢屈指のポテンシャルは、ベールに包まれたまま

リオンディーズ「競馬つらつら」より

 9月16日に左前繋(けい)部浅屈腱炎で休養中だったリオンディーズ(牡3 栗東・角居厩舎)が、左前浅屈腱(くっけん)の繋部分不全断裂により競走登録を抹消することが分かった。現3歳世代屈指の強豪が1頭、ターフを去ることとなる。

 リオンディーズは2歳時、1戦1勝の身ながら朝日杯FS(G1)に出走。1番人気は京王杯2歳Sを勝利し、武豊騎手の「JRAG1完全制覇」の期待がかかったエアスピネルに譲ったものの、レースでは後方から異次元の末脚を発揮して粘るエアスピネルを切り捨て、2歳王者の座についた。この時点でファンの多くが「来年の主役の1頭」と確信するようなレースぶりであった。

 3歳初戦の弥生賞では、若駒S勝ち馬マカヒキを抑えての1番人気。しかし、ここでリオンディーズは気性の難しさを見せる。結果的には早め先頭に立ったものの、後方から一気の末脚を見せたマカヒキに差し切られての2着となった。

 続くクラシックの皐月賞でも課題は改善されず、向こう正面で逃げる展開となり、逃げ粘るも4位入線、斜行妨害により5着となってしまう。悪い流れは日本ダービーでも変えることはできなかった。本馬場入場では明らかに暴れており、鞍上のM.デムーロ騎手も慎重にレースを進めようとしたのか、今回は後方からの競馬を選択。全馬で上がり最速の末脚を見せるも、勝負はすでに終わっており、マカヒキとサトノダイヤモンドの叩き合いを遠くで眺める5着となった。

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